2001年7月アーカイブ

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【癒しのことば】Vol.275 2001/7/31        
 総発行部数:12,133部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「才能とは、自分自身を自分の力を信ずることである」

            -- ゴーリキー(ロシアの作家)--

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 もう引退されましたが、米大リーグのロサンゼルス・ドジャースにラソーダ
 という名監督がいました。

 ドジャースは、ラソーダ監督が指揮をとりはじめるといきなり2年連続でリ
 ーグ優勝をしたり、監督の在任中にワールドシリーズを2度征するなど、と
 ても強いチームに生まれ変わることになったのです。

 「どうやってこんな強いチームを作ることができたのですか?」
 そう聞かれるたびにラソーダ監督は、
 「それは、ふたつのことばを選手に言い続けたからだよ」
 と答えたそうです。

 そのふたつのことばとは、「プリーズ」と「サンキュー」だということです。

 これは選手たちみんなが認めたことのようで、ラソーダ監督にそう言われる
 と魔法にかかったように、やる気が出てきたり、自分の力を思いっきり発揮
 することができたといいます。

 きっと監督は、「プリーズ」ということばで、
 「遠慮せずにガンガン行け! お前には、すばらしい力が備わっているんだ!」
 ということを伝えたのではないでしょうか。

 そして、思いっきりプレイした選手には、結果はどうあれ自分の力を出し切
 ったということに感謝の意味を込めて、
 「サンキュー」
 と言っていたのだという気がします。

 つまり、ラソーダ監督の強いチーム作りの秘密は、選手ひとりひとりのいい
 ところを認めて、そこをどんどん伸ばすようにする手助けをするということ
 のようですね。

 さらに、自分を信じて力を出した選手には惜しみない賛辞を与えて、がんば
 ったことを認めてあげれば、みんな気分が乗ってきます。

 ですから監督は、選手の練習や好不調を見極める仕事は、すべてコーチに任
 せて、自分は選手ひとりひとりのことを、できるだけ深く知るように心がけ
 ていたそうです。
 監督の手帳には、選手とその家族の誕生日などのデータがびっしり書き込ま
 れていて、誕生日には必ずちょっとしたプレゼントをしていたということで
 す。
 
 ここまでされれば、やる気を出してがんばらない選手はいないでしょう。
 そして、そんなに暖かく見守られるのなら、本当に自分のいいところや力を
 信じることができるでしょうね。


 このラソーダ監督の方法を、職場や家族での人間関係に活かしてみてはいか
 がでしょうか。

 もっとよく知って、いいところを認めて、すべてを受け入れて感謝してみる
 のです。
 みんなが気持ちよく、やる気を出して自分の力を信じるようになれば、きっ
 ととてもすばらしいことになるでしょうね。


 ……でもその前に、いちばん身近で、いちばん大切で、でもいちばん大事
 にすることを忘れてしまいがちな人にこそ、この魔法を使ってあげてくださ
 いね。
 
 そう、自分自身にこんなことばをかけてあげてください。

 「プリーズ!」
 「自分の力を信じて、それを思い切り出してみようぜ!」
 「大丈夫! 必ずうまくいくよ。どんどん前へ進もう!」

 「サンキュー!」
 「いつもがんばっている自分に感謝!」
 「自分でいてよかった……本当に『ありがとう!』」

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【癒しのことば】Vol.274 2001/7/30        
 総発行部数:12,118部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「薔薇の花を与える手には、常にほのかな残り香りが漂う」

               -- 中国のことわざ --

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 『徒然草』に、こんな話があります。


 その昔、良覚僧正というお坊さんがいました。
 従二位である藤原公世の兄であるといいますからたいそう家柄も良く、僧と
 しての位も高かったようですが、とても性格が悪く怒りっぽかったので、み
 んなから嫌われていたということです。

 僧正のお寺には大きな榎の木がありましたので、みんなは僧正を名前ではな
 く、「榎木の僧正」と呼んで茶化していました。

 僧正は、こんなあだ名で呼ばれるのが気に入りませんでしたので、その榎の
 木を切ってしまいました。

 「・・・これで『榎木の僧正』などとバカにする奴はいるまい」
 僧正はそう思っていましたが、木を切っても切り株が残っていたので今度は
 「きりくいの僧正」というあだ名を付けられてしまいます。

 僧正はますます腹を立てて、切り株までも掘りおこすことにしました。
 するとその跡に水がたまり大きなお堀ができたのです。
 僧正はとうとう「堀池の僧正」と呼ばれるようになったということです。

                        (『徒然草』第45段)


 ちょっとこんな実験を楽しんでみてください。

 誰かに頼んで自分に触れてもらうのです。
 親しい人ならハグしてもらっても構いません。

 ただし、その際、はじめは相手に思いっきり息を吸い込みながら触れるよう
 にしてもらってください。

 さて、どんな感じがしたでしょうか?

 次に、もう一度同じように触れてもらうのですが、今度は、思いっきり息を
 吐くようにしながら触れてもらってください。
 
 どんな感じがしますか?

 私の経験から言うと、息を吸い込みながら触れてもらったときには、何か自
 分が利用されてしまうような気がして、あまり心地よい感じではないようで
 す。
 
 でも、息を吐きながら触れてもらったときには、とても自分のことを受け入
 れてもらえたような感じがして、安心できるような気がします。
 みなさんはどんな感じがしたでしょうか。
 
 どうしてそんな感じがするかというと、きっと息を吸うということは「奪う」
 ということを象徴しているからなのではないでしょうか。
 そして息を吐くのは「与える」ということの象徴なのでしょう。 
 
 もし私たちが「与える」ということをしているのなら、これを感じた人たち
 は心地よい感じを受け取ることになるのではないでしょうか。
 すると、自分もその心地よさを受け取ることになり、結局は与えたもの以上
 のものを、私たちは受け取ることになるのかも知れません。

 ところが意識的にせよ、無意識的にせよ「奪う」ということをしていたらど
 うでしょう。
 それを感じた人は心を閉ざし、「奪う人」は、誰からも受け入れられること
 はないかも知れません。

 「奪う人」とは、 いつも不機嫌な人、人との深い関わりを避ける人、責任
 逃れをする人、すぐにカッとなる人、どんなことも悪い面ばかりを見る人、
 人の気持ちをわかろうとしない人……などです。

 そんな人に限って、自分が誰からも愛されないと嘆いているようです。
 さらに、相手が悪い、世間が悪いなどと自分を被害者だと思っているのです。

 でも良覚僧正のように、あだ名の原因をいくら取り除いても、自分が変わろ
 うとしない限りは、いつまでたっても同じことのようです。

 本当に自分が欲しいものがあるのなら、それを思いっきり与えてみることが
 大切なようですね。
 
 人に優しくしてもらいたかったら、人に優しくしてみる。
 人から受け入れてもらいたかったら、人を受け入れる。
 人から愛されたいのなら、人を愛する。

 だって、息を吐かないと、いくらがんばってもそれ以上息が吸えないでしょ
 う。
 そして、思いっきり息を吐けば、知らぬ間に思いっきり息を吸い込んでいる
 でしょう。

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【癒しのことば】Vol.273 2001/7/27        
 総発行部数:12,065部

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 「真実ほど美しいものはなく、真実だけが人に好かれる 」

     -- N・ボワロー(フランスの詩人・批評家)--

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 私たちは、他人にどう思われているかということをとても気にしながら毎日
 を生きているようです。

 なぜなら、子どもの頃からずっと、
 「人からどう見られているか、よく考えて行動しなさい」
 「みんなに好かれる人にならなくてはいけないよ」
 などと言われ続けて成長してきたのですから。

 そんなことばを聞いたことがないと思っている人でも、子ども時代に、みん
 なから嫌われていたり、ちょっと人と変わっているからということで好奇の
 目を向けられていた仲間の運命を見ていたとしたら、
 「人には嫌われてはならない」
 というメッセージを無意識のうちに受け取っていたのではないでしょうか。

 そのため大人になってからでも、多くの人たちが
 「他人にどう思われているか」
 ということを自分の行動の判断基準にしていて、それに疑問を持つこともな
 いのです。

 もちろん人に好かれるということは、とても気分のいいことですし、それで
 自分とまわりの人のためになるのなら何の問題もありません。
 でも、あまりにも人にどう思われているかということを重視するあまり、自
 分のためではなく、誰か他の人のために生きているような人もいるのではな
 いでしょうか。

 たとえば自分がやりたくないことでも、人に嫌われたり、誰かに気まずい思
 いをさせるのがイヤで、なかなか「NO」と言うことができない人は、案外多
 いようです。

 そして結局は、何もかも引き受けることになって疲れてしまったり、自分が
 犠牲者になったように気がして相手のことを恨んでしまうことになります。

 ところが「NO」と言えない間は、相手は私たちががそれをすることをイヤが
 っているということがわからないのですから、また同じ繰り返すことになる
 のです。
 あるいは、
 「この人は、どんなことでも引き受けてくれる」
 と思われて、やっぱりしたくもないことばかりを引き寄せることになってし
 まいます。

 といって勇気を出して、それを断ろうとして理由をいろいろ並べようとして
 もあまりうまくは行かないようです。
 なぜなら、そんなときにも私たちは無意識に、相手から嫌われないようにす
 るために、つい自分でも思ってもいないことを言ってしまったりするからで
 す。

 それでは自分も相手も、ちゃんとは納得できず、よけいに気まずい雰囲気に
 なってしまい、結局、それを引き受けざるを得なくなることになるかも知れ
 ません。

 どっちにしろ、人にどう思われているかということを判断基準にしているう
 ちは、自分自信の真実をないがしろすることになってしまいます。

 何かをしたい、あるいはしたくないということは、自分自身が決めることで
 他の誰かの顔色をうかがって選ぶことではないはずです。
 そして、それを決めるのに理由もいりません。
 
 自分がしたいから。
 自分がしたくないから。
 
 それこそが自分にとっての真実なのではないでしょうか。


 他の人にどう思われるかということを優先すればするほど、自分が好きなこ
 とをする自由がなくなってきます。

 それよりは、自分の真実に従って、やりたくないことは、
 「今は、それをしたくないんだ」
 とキッパリと宣言した方が、ずっとスッキリしますし、それで大きな自由を
 手に入れることにもなるでしょう。

 だって、自分のための人生なのです。
 主人公は、もちろん自分ですよね。

 さらに、自分の真実に正直になれば、自分の夢を叶えるためのエネルギーも 
 どんどん湧いてくるようですね。

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【癒しのことば】Vol.272 2001/7/26        
 総発行部数:12,068部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「幸と不幸との差は、その人が人生を楽しく明るく見るか、 敵意を抱いて
  陰気に見つめるかの差である」

     -- メーテルリンク(ベルギーの劇作家)--

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 今や円熟味を増した個性派俳優の夫婦として有名な長門裕之・南田洋子夫妻
 ですが、若い頃はさまざまな苦労をしたそうです。

 なかでも知り合いの借金の連帯保証人になって、結局その莫大な借金をすべ
 て背負うことになってしまったときほど困ったことはないということです。
 住んでいた家はおろか、洋服や宝石などをすべてを手放してみましたが、そ
れで間に合う金額ではなかったのです。

 毎日のように債権者が夫婦の行く先々に押しかけてきます。
 これではとても仕事どころではありません。
 
 いつしか仕事も少なくなり、狭いアパートに閉じこめられて、息が詰まりそ
 うな生活だったといいます。
 先行きの希望も見えなくて、とても暗く、やるせない毎日を過ごすことにな
 ってしまったのです。

 そんなある日、洋子さんは、こんなことを思わず言いだしました。
 「もうこんな毎日はイヤ! どうせなら、もっと大きな家に住んで、美味し
 いものを食べたり、好きなことをしましょうよ!」

 それを聞いた夫の長門さんは、
 「そんなこと、できるはずがないだろう。これ以上、借金を増やしてどうな
 るんだ・・・」
 と思わず口にしそうになりましたが、どうせ借金を抱えているのです。
 いざとなったら、そうなったときのことだと覚悟を決めました。

 そして、それからは新築の大きな家に引っ越したり、おしゃれをしてパーテ
 ィに出かけて、毎日を楽しむことにしました。

 するとどうでしょう。
 苦しい生活を強いられているはずなのに、いつも楽しそうにしている夫妻を
 見て、仕事をお願いしたいという人が多くなってきたのです。
 
 夫妻は、もちろんどんなに小さな仕事でも、感謝して誠実に取り組んでいき
 ました。
 おかげで気がつくと、借金はいつの間にかキレイに返済し終わっていたとい
 うことです。

 きっとこれは、夫妻が自分たちの運命を嘆いてばかりいずに、もっと前向き
 に生きていこうと決めたからこそ生まれた結果なのでしょう。

 
 考えてみてください。
 もし私たちが、何かが思い通りにいかなくて、この世界を敵意を持って眺め
 ていれば、きっと出会う人は、イヤな人ばかりになってしまうでしょう。

 道を歩いていれば、誰かとぶつかるかも知れません。
 そうすれば、
 「どこを見て歩いているんだ!」
 と怒りがこみ上げてくるでしょう。

 電車に乗ろうと切符の販売機に並べば前の人が、もたついてなかなか順番が
 回ってこないこともあるでしょう。
 すると、
 「コイツ、わざともたもしているな!」
 そんなイライラを感じてしまいます。

 でも本当に、まわりには私たちに敵意を持ったイヤな人ばかりなのでしょう
 か。
 ひょっとすると、私たちが敵意を持っているから、そう思えるだけなのでは
 ないでしょうか。
 
 道で人とぶつかったのも、切符を買うのに待たされたのも、何か理由がある
 はずです。
 けっしてその人が、私たちに敵意を持っていたわけではないのでしょう。


 信じられない人は、ちょっとこんな実験をしてみてください。
 「あいつは絶対自分のことを嫌っているはずだ」
 そう思う人がいたら、そのときだけでも気分を明るくして、感謝の気持ちを
 込めながら、元気よく挨拶してみるのです。
 
 きっと・・・
 ある意味では意外な、そしてある意味では期待通りの反応が返ってくると思
 いますよ。


 この世界の法則は、とてもシンプルのようですね。
 「暗く見れば暗く見えるし、明るく見れば明るく見える」
 ただそれだけのようですね。

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【癒しのことば】Vol.271 2001/7/25        
 総発行部数:12,064部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「 旅人 『今日の天気はどうだろう』
  羊飼い 『いい天気になりますよ』
   旅人 『どうしてわかるんだね』
  羊飼い 『いつも自分の望み通りにはなりませんからね、どんな事になっ
       ても、自分がそれでいいと思えばいいわけです。
       だから、いい天気になると言ったんです』 」

    -- アントニー・デ・メロ(アメリカの牧師)--

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 宗教学者のひろさちやさんの本に、こんなことが書いてありました。
 ちょっと要約して、ご紹介させていただきますね。


 たとえば、営業成績だけでしか社員を評価しないような社長がいたとします。
 そして、
 「お前の成績は、いつもビリではないか。もうお前のような人間は要らない」
 と、40人中40番目の成績の社員の首を切ったとします。

 すると、次は39番目の人がビリになってしまいます。
 その人も要らないとなると、最後には社員ひとり、あるいは社長だけしか残
 らないことになります。

 成績や他人との比較でしかものを判断しないような人は、実はこの社長と同
 じようなものの見方をしているようです。
 
 さらにそんな社長に限って、
 「自分でどうすれば困難を切り抜けられるか、考えてみろ」
 などと自分の責任は棚にあげて、社員の成績アップを迫ります。

 社員は、クビになっては困りますから、死ぬ思いで悪戦苦闘するわけです。
 
 そんな状況に追い込まれたら、どうしたらいいのでしょうか?

 ひろさんは、こんな答えを出しています。
 「困難なんか切り抜ける必要はない」

 なぜなら、そんな状況では、たとえ努力して困難を切り抜けても、また成績
 が落ちてしまうこともあるでしょう。
 いずれクビになるのなら、困難を克服する前にさっさとクビになってしまっ
 た方がずっと楽です。

 いくら不況の世の中とはいえ、今の時代、選り好みをしなければどんな仕事
 をしてでも生きていけるはずです。

         ※(「ビジネスによく効く宗教」 実業之日本社 より)

 ・・・そういえば、私たちが苦しみや悩みを抱えているときには、競馬の競
 走馬のように、目の前にあるひとつのことしか見えていないということが多
 いようですね。

 クビなってはいけない。
 ライバルよりも、いい成績を残さなければならない。
 絶対、こうでなければならない。

 そんなことにこだわって、いつの間にか、たったひとつの偏った価値観でし
 か、ものを見ることができないでいるようです。

 これではとても、
 「困難なんか切り抜ける必要はない」
 という心境にはなれそうもありませんよね。

 でも、ひょっとしたら、私たちの感じている苦しみのほとんどは、そんなふ
 うに見方を変えてみたら、なんでもないことだったということになってしま
 うのではないでしょうか。

 もっと大きなものさしで見てみたら、ほんのちっぽけなことで悩んでいたこ
 とがバカバカしくなってくるかも知れません。

 
 そういえば、こんな話もあります。

 ある人が、高名なお坊さんに尋ねました。
 「私は、雷が怖くて仕方がないのです。ガラガラと鳴り出すと、びっくりし
 て身体が震えてきてしまうのです。いったい、どうしたらいいのでしょうか」

 すると、お坊さんは、さりげなく答えたそうです。
 「その“どうしたらいいのでしょうか”と思うことがいかん。びっくりした
 ら、びっくりしたで、別に構わないじゃろう」


 本当にそうですよね。
 自分でいいと思えば、いつだっていい天気なのですよね。

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【癒しのことば】Vol.270 2001/7/24        
 総発行部数:12,052部

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 「笑いは私達の足を地につけ、 喪失や拒絶をひしひしと感じている時も、
  手元に残されたものを上手に活かす手助けをしてくれる」

     -- キャスリーン・R・フィッシャー --

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 何かに一生懸命になりすぎると、ずっと同じ姿勢ままで根を詰めていること
 があります。
 そして、気が付くと身体のあちこちが痛んだり、凝っていたりしています。

 そんなときには、深呼吸をして、伸びをしたり軽い体操をしたりすれば、身
 体がほぐれて楽になってくるようです。
 気分を変えて、またがんばることができますよね。


 ときに私たちは、必死に努力しているつもりなのに、どうも思うような結果
 が見えてこないということがあります。

 あるいは、自分がした失敗をいつまでも後悔して、なかなか前に進むことが
 できなかったり、いろいろなことが不安になって、どうしていいのかわから
 なくなってしまうときもあります。

 こんな場合は、何かにこだわったり、とらわれたりして、自分を小さなとこ
 ろへ閉じこめてしまっているのかも知れません。
 真剣になりすぎると、身体と同じように、心も凝ってしまうようですよね。
 

 そんな行き詰まりを感じたら、やっぱり深呼吸して、身体を伸ばして気分転
 換をしてみましょう。
 そして、自分にこんなことを言ってあげてみてください。
 「まぁ、いいや」
 
 あるいは、
 「それでいいよ」とか、「しょうがないね」など、自分にしっくりくること
 ばをつぶやいてみるのです。
 
 必死でがんばるのは、どこかで今の自分ではダメなんだという思いがあるか
 らかも知れません。
 また、何かを失敗したとしても、先に不安を感じていたとしても、くよくよ
 したからといって、どうなるわけでもありません。

 「まぁ、これでいいや」
 そんなふうに自分に優しく言って、今の自分を許してあげると、とても気が
 楽になってきます。

 そして、こだわりやとらわれを手放すことができて、また違った視野からす
 べてを眺めることができるのです。
 それが問題の解決につながるということも多いようですね。


 もっといいのは、そんなふうに真面目にがんばっている自分を笑ってみるこ
 とです。

 一生懸命になっている自分を、冷静な目で見てみると、何だか滑稽に感じる
 こともあります。
 そんな自分を笑い飛ばしてみると、肩から力が抜けて、とても楽になってく
 るのではないでしょうか。

 そればかりか笑うことによって、身体に備わっている自然治癒力が活性化し
 て、健康になっていくという研究もされているようです。
 また、気の流れもよくなり、よく笑っている人は運がよかったり、笑う人の
 多い場所は、波動もよくなるという人もいます。

 それに、笑っている人の側にいると、こちらまで幸せになってくるような気
 がしますよね。


 眉間にしわを寄せてがんばっている姿もいいですが、笑顔でいる方が、ずっ
 といいようですね。

 自分にも……
 まわりの人たちにも……
 そして、この世界にも……

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【癒しのことば】Vol.269 2001/7/23        
 総発行部数:12,034部

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 「砂漠を旅する者は、星に導かれて進む」

    -- マービン・トケイヤー(アメリカのユダヤ教指導者)--

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 今の生活に、これといって特に不満があるわけはないけれど、ふとむなしさ
 を感じてしまう。
 心の奥から満たされるような、そんな「何か」が足りないような気がする。
 それが「何か」はわからないけれど……

 ときに私たちは、そんな気分に襲われることがあります。
 いくら毎日が忙しく充実しているつもりでも、すべてに満足しているようで
 も、私たちの心のポケットには、そんな空虚さのかけらが潜んでいるのでは
 ないでしょうか。

 また、つらいことが重なって、何もかもがイヤになってしまって、自分が生
 きている意味がわからなくなってしまうこともあるでしょう。

 そんなとき私たちは、どうすればいいのでしょうか?

 ひょっとしたらこれは、夜の砂漠の真ん中で道に迷ってしまったようなもの
 かも知れません。
 いくらまわりを見回しても、何も見えないし、どこへも行けないように思え
 てきてしいます。
 
 そんなときには、早く砂漠から逃れようと、むやみやたらに走り回っても、
 疲れてしまうだけです。

 あるいは、
 「この先、自分は大丈夫なのだろうか……」
 という心細さを何かで紛らわそうとしても、一時的な気休めに過ぎず、また
 すぐに心のむなしさに悩まされることになるでしょう。

 また、こんなところにいることになってしまった自分の運命を呪っても、ど
 うにもなるわけではありません。

 そして、何をやっても意味もないような気がして、そこに倒れ込んでしまっ
 たり、どうすることもできない自分をいじめてしまうことになるかも知れま
 せん。
 
 
 でも、そんなときには、もっと自分にやさしくしてあげましょう。
 むなしさを感じたのは、きっと私たちの心のメッセージなのです。 

 「いつもがんばって精一杯生きているけれど、どこかで本当に自分の行きた
 いところ、目指すところを見失っているよ」
 心は、そんなことを教えてくれているのかも知れません。

 それに気づけば、うつむいてばかりいないで、ちょっと空を見上げてみてく
 ださい。
 大きな夜空には、たくさんの星たちが瞬いているのが見えるでしょう。

 そこには、私たちを導く星たちが、それぞれひときわ美しく輝いているはず
 です。
 ……そして、これまでずっと私たちを見守っていてくれていたのです。


 心理学者のユングのいう、「コンステレーション」という理論によれば、私
 たちには、それぞれ自分にしか見えない星座を持っているということです。

 夜空には、無数の星が輝いています。
 その位置はばらばらで、お互いに何の関係もありません。
 でも、それを地上から見上げてみれば、ひとつの形にまとまり、星座として
 見えてくるのです。

 誰でも自分の位置から見える、自分だけのの星座があるということのようで
 すね。
 
 そして私たちが出会う、さまざまな出来事だって、その星座という人生の物
 語を構成している星たちなのですよね。

 それを知ることができれば、もう迷うことはありません。
 自分の星が導くところに従い、それを生ききることこそが、この世界の私た
 ちの人生のテーマなのですから。

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【癒しのことば】Vol.268 2001/7/19        
 総発行部数:11.952部

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 けします。
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 「できると信じても、できないと信じても、どちらも正しい」

        -- ヘンリー・フォード(アメリカの実業家)--

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 「どこか旅行にでも行きたいな」
 ふとそう感じたとします。

 「海がいいかな、山がいいかな……」
 あれこれ考えながら、行きたいところにいる自分の姿を思い浮かべたりしま
 す。

 でも、だからといって、それだけで知らぬ間に目的地にたどり着けるわけで
 はありませんね。

 目的地を明確にしたら、そこへ旅行するためには、まず仕事やプライベート
 の予定を調整しなければなりません。
 家族旅行なら、一緒に行く人みんなと相談することも必要になってきます。
 
 時間と余裕があるのなら、何も決めずに、行き当たりばったりの気ままな旅
 もいいかも知れませんが、普通はみんなが休暇を取れる日が限られているで
 しょうから、いつかはたどり着ければいいやというわけにはいかないですよ
 ね。
 
 確実に目的地に着くためには、列車や飛行機の手配をして、宿泊先を決めて
 手配しておいたほうがいいでしょう。
 込み合う時期だと、これには結構時間と手間がかかることになります。
 あちこちに電話したり、ひょっとしたら当初の目的地を少し変更して、現実
 的に行ける場所で、みんなが満足するところを再度探すことになるかも知れ
 ませんね。

 そんな苦労の末、いろいろ準備が完了すれば、あとは出発の日を待つだけで
 す。

 必要なものを揃えたり、し忘れたことはないかと考えたりするでしょうが、
 これも旅行の楽しみのひとつです。

 そして、実際に旅行に出発すれば、もう思いっきり楽しむだけですよね。

 何度も自分で確認したルートの通り、行きたいところ、望むところへ向かっ
 ていけばいいのです。
 手元には、苦労して手に入れた切符やホテルのチケットが揃っているのです。

 とうとう、目的地にたどり着くことができました。
 長い間、何度も想像してはイメージを膨らませていたその場所にいるのです。
 それは、きっと想像通り、いや想像よりもはるかにすばらしい体験になるこ
 とでしょう。


 ……旅行にでかけるのには、こんなにもエネルギーを使いますよね。
 でも、だからこそ、望むところへ行き、そこでの時間を楽しむことができた
 のです。
 
 私たちの人生でも、やりたいこと、行きたいところがあるのなら、そこへ行
 って、楽しみましょうよ。

 簡単なことですよね。
 旅行と同じように、目的地を明確にして、そこへ行くための準備をするだけ
 です。

 そこにエネルギーを注ぐ値打ちは、充分ありますよ。
 なぜなら、そうすれば、必ず「できる」からです。

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【癒しのことば】Vol.267 2001/7/18        
 総発行部数:11.932部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「自分の偏見を組み立て直しているにすぎないのを、「思考」していると勘
  ちがいをしている者が非常に多い」

     -- ウィリアム・ジェームズ(アメリカの心理学者)--

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 何もかも思い通りにいっているときには、とても気持ちがよく、幸福を感じ
 ますね。

 それと同じように、私たちは、思うようにいかないことからも、幸福を引き
 出すことができるのです。

 ……ただ、そのためには現実を素直に受け入れる必要があります。
 そしてそれには、とてもイヤな気持ちになることを覚悟しなければなりませ
 ん。
 なぜなら、自分の至らなかった点、欠点や努力不足などという見たくもない
 ことに直面することが避けられないのですから。

 でもそうして今の状況の問題点や改善点に気づくことができれば、それを変
 えていくように努力していくこともできるのです。

 結果的には、その思うように行かなかったことに出会ったために、私たちは
 また大きく成長して、今度はもっとうまくいろいろなことを成し遂げるよう
 なっていけるのではないでしょうか。

 「現実を受け入れ」、イヤな気持ちも充分味わうことが、私たちを本当の満
 足や幸福に導いてくれるようですね。


 ところが多くの人は、幸福になるためには、
 「イヤな気持ちになってはいけない」
 「いつも今に満足していなければならない」
 と思い込んでいるようです。

 ですから「現実を受け入れ」て、イヤな気持ちになるよりは「現実を否定す
 る」あるいは「現実に満足をしたふりをする」ことを選んでしまうのです。

 うまくいかないのは誰かが悪いからだと考えたり、これでいいんだとあきら
 めてしまうのです。
 また、無関心を装い、もうどうでもいいやと思ってしまうかも知れません。
 
 ……そんな思い込みから自由になることが、本当の幸福への道なのかも知
 れません。


 たとえば、あなたが会社の会議で、自信満々の新しい企画を、意気込んで発
 表したとします。
 その結果が、思ったほどでなかったとしたら・・・

 「この企画のすばらしさなんて、誰にもわかりはしないんだ」
 「別に、はじめから期待なんてしてなかったよ」
 と思うことで、イヤな気持ちになることを避け、わずかな幸福にしがみつく
 こともできます。

 でも、どこが問題だったのだろう、何が足りなかったのだろうといろいろ考
 えてみることも可能ですね。

 その結果、企画に間違いなく自信が持てるのなら、わかってくれないみんな
 の問題だということがわかり、その対策を考えることができます。
 また、自分では気づかなかった改善の余地を指摘してもらったのなら、さら
 によくしていくこともできるのです。

 どちらが自分に誠実で、本当の満足を感じることができるのでしょうか。


 イソップ物語で、「キツネとぶどう」というお話がありますね。
 
 キツネは、ぶどうが欲しくて何度も跳んでは取ろうとしますが、結局取れま
 せん。
 そこでキツネはこう言います。
 「ああ、あのブドウは酸っぱいんだ。別に欲しくはなかったのさ」

 さてキツネは、どうすれば、
 「悔しいな。どうすれば、ぶどうを取れるのか考えなくては・・・」
 ということに意識を向け、本当の幸福を手に入れるための一歩を踏みだせた
 のだと思いますか?

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【癒しのことば】Vol.266 2001/7/17        
 総発行部数:11.919部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「酔っぱらったウサギのことをイメージしてみてください」

 もし、いきなりそんなことを言われたとしたら、あなたはどんなウサギの姿
 を思い浮かべているでしょうか?

 「次は、その酔っぱらったウサギのことを絶対に考えないでください」
 またそんなことを言われてしまいました。
 
 するとどうでしょう。
 考えないようにすればするほど、酔っぱらったウサギのイメージが頭を離れ
 なくなってしまうのではないでしょうか。

 では今度は、ウサギのことを考えてもいいし、考えなくてもいいですから自
 由にしてみてください、

 そうなると、しばらくは酔っぱらったウサギのことが頭に残るかも知れませ
 んが、きっとすぐにどうでもよくなって、他のことに意識が向いてしまうこ
 とになるでしょう。


 私たちは、良いことでも悪いことでも、誰かに言われたことばが頭に引っか
 かって、いつまでも離れないということがよくあります。

 イヤミを言われたり、自分の欠点を指摘されれば、落ち込んでしまうか、不
 愉快な気分を味わうことになります。
 
 「期待しているよ」
 「君なら、絶対できるよ」
 などと言われたとしても、かえってそれがプレッシャーになってしまうこと
 もあるでしょう。

 どちらにせよ言われたことが気になり、
 「自分は、今のままではダメなんだ……」
 と自分のことを、受け入れられなくなってしまったり、何かをやろうとして
 も、
 「こんな自分では、うまくできないのではないだろうか・・・」
 という恐怖が生まれ、ちゃんと本来の力を出すことができないかも知れませ
 ん。

 これはいったい誰の「責任」なのでしょうか?

 確かに、そのことばを投げかけたのは、他の誰かかも知れませんが、いつま
 でも考えたり、頭から追い払おうとすることによって、それを持ち続けてい
 るのは誰なのでしょう。

 そう、誰でもありません。
 それは自分自身なのですよね。
 
 本当に楽になるためには、自分の責任をちゃんと明確にしておく必要があり
 ます。

 ……といっても、恐れることはありませんよ。
 自分の「責任」とは自分を責めるためにあるのではないのです。
 本当は、ただ、
 「今の自分ができることを、全力でやってみる」
 ということだけなのです。

 それ以上のことは、自分の「責任」外のことなのです。
 結果は、うまくいくこともあれば、そうでないこともあります。
 相手の期待に添えることもあれば、そうでないこともあります。
 それでいいのではないでしょうか

 「こんな結果をださなくてはならない」
 「こうあるべきだ」
 というのは、誰かの「責任」です。

 私たちは、そんな他の人の「責任」まで背負って、
 「あの人が、そんなことを言ったから……」
 と被害者になったり、
 「うまくいきそうもない。やっぱり自分は、ダメな人間なんだ」
 と落ち込むことはありません。

 ただ、自分のできること、できないことを明確にして、できることに全力で
 がんばってみる、それだけでいいのです。
 そう考えてみると、するべきことをやった後では、そこから本当に自由にな
 ることができて、もっともっとこの世界を楽しむために、次のワクワクを感
 じることに意識を向けることができるのです。


 今の自分ができることを精一杯やり、学ぶことをを学び、さらに成長して、
 すばらしい未来を作り上げていく。
 ……私たちの本当の「責任」は、きっとただそれだけなのですよね。

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【癒しのことば】Vol.265 2001/7/16        
 総発行部数:11.926部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「この地上ではなすべきことが実に多い、急げ」

            -- ベートーヴェン(ドイツの作曲家)--

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 人から聞いた話ですが、外国航路の航空旅客機は、時間にして95%以上は、
 正確なコース上を飛んでいないそうです。

 飛行機というものは、さまざまな要因で、いつもコースから外れてしまうも
 のだということです。

 といっても、別に危険なことではなく、常に機内のコンピュータが自動制御
 で、小さな軌道のズレを修正して、正しいコースに導いているのです。
 ですから、飛行機は安全に目的地まで、飛び続けることができるということ
 です。

 飛行機の世界では、コースを外れて飛ぶということは、当たり前であり、そ
 れをどう修正して、正しいコースに導くかというところに関心があるようで
 すね。


 何かをはじめるのに、
 「絶対に失敗をしてはならない、いつもうまくやっているべきだ」
 と思うことは、大きなプレッシャーになってしまいます。

 そんなときには、ちょっとしたミスしてしまっても、
 「あ~、自分はなんてダメなんだ」
 と自分を責めてしまいます。

 そして、自信を無くしたり、気持ちが弱気になったりして、さらにミスを繰
 り返すようになってしまうかも知れません。

 そんなことが続くと、もう何もできる気がしなくなって、本当にやりたいこ
 とがあったとしても、チャレンジすることも無くなってしまいかねません。

 もちろんミスや失敗をしないに越したことはないのですが、飛行機と同じよ
 うに、
 「ミスは、誰でもするものだ。あって当然なものなのだ」
 と考え方を変えてみた方が、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

 そうすると、メゲてしまいそうなミスをしてしまったときでも、
 「だいじょうぶ、誰でもあることなんだ。何とかなるよ」
 と、そんな自分をやさしく受け入れることができます。

 そして、プレッシャーも軽くなり、どんなミスでも乗り越えられるような、
 心の強さを持てるのです。


 ミスをしたことを悔やんでも、ミスをした自分を非難しても、何もいいこと
 はないみたいですね。

 それよりは、ミスしたことに心を悩まされず、なぜそうなったのか、どうす
 れば同じ過ちを繰り返さないで済むかということに意識を向けた方が、ずっ
 といいのではないでしょうか。

 そうすれば、私たちはまたいつでも正しいコースに戻ることもできますし、
 今度はもっと、うまく進んでいくことができるのです。

 ちょうど飛行機と同じように、いつかは必ず目指す目的地にちゃんと到着す
 ることができるのです。


 ・・・行きたいところがあるのなら、とにかく一歩を踏み出しましょうよ。
 ミスや失敗は、恐れるものではなく、私たちの成功への道しるべです。

 そしてこの成功への旅は、目的地よりもその過程に、本当の楽しみや私たち
 の成長の糧があるということも多いようですね。

 それをどんどん楽しむために、私たちは生まれてきたのでしたよね。

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【癒しのことば】Vol.264 2001/7/13        
 総発行部数:11.898部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「人生は、『大胆な冒険』か、『無』か、そのどちらかなのです」

                   -- ヘレン・ケラー --

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 私たちが、やりたいことにチャレンジして、それを手に入れるためには、2
 つのものが必要です。

 それは、
 「それをすることが楽しいと感じること」
 そして、
 「自分は、絶対できると思うこと」
 です。

 これは、「ワクワク」と「自信」と言い換えてもいいですね。
 
 この2つが揃っていないと、その目標を達成するのに、とても苦しい思いを
 したり、途中で何度も迷いを感じてしまうでしょう。
 そして、よっぽど意志が強い人でもない限り、どこかであきらめてやめてし
 まうことが多いようです。

 それが「挫折」や「失敗」と呼ばれるものの正体です。

 だって、その目標に「ワクワク」を感じないと、それに向かってがんばるこ
 とは苦痛になりますし、「自信」を持てなければ、成功した自分の姿が見え
 ません。
 これでは長続きしそうもありませんね。

 逆に「ワクワク」と「自信」さえちゃんとあれば、その目標はすでに達成し
 たのも同然です。

 人は、よろこびや楽しみが伴うと、いくらでも力が湧いてくるものですし、
 自分を信頼していれば、うまく成功を手に入れている自分の姿をイメージで
 きるのです。

 だから少々の困難も、苦痛と感じませんし、大きな障害も、乗り越えるまで
 何度もトライできるのです。


 ・・・でも、そう思いながらも心のどこかで、
 「本当できるのだろうか・・・」
 と感じてしまうこともありますよね。

 そんなときに限って、身近な誰かが、こんなことばを掛けてきたりします。
 「そんなに世の中は甘くないぞ」
 「もっと慎重になったらどうだ」

 すると、
 「やっぱりそうかなぁ……」
 と思えてくるかも知れません。

 でも、それこそが私たちにとって貴重な情報なのです。

 誰かが掛けてくれたことばは、私たちのなかの、まだすっきりしていない
 「恐れ」や「迷い」の部分を写しだしてくれているのです。
 もし自分のなかに、同じように思っているところがなければ、そんな助言を
 聞いても、響いてはこないでしょう。

 そんなときは、もう一度、自分の内側を振り返ってみるのです。
 そして本当に、その目標に「ワクワク」と「自信」を感じるのなら、もう迷
 うことはありません。

 そのちょっとした「不安」に気づかせてくれた人に感謝して、あとはただ自
 分の道を楽しむ選択をしてみましょう。

 今度は、もうどんな声にも惑わされることはないですよね。
 さあ、前に進んでいきましょうよ。


 古代ギリシャ人は、空を飛ぶことのあこがれを、イカロスの神話で伝えまし
 た。
 レオナルド・ダ・ヴィンチは、世界で最初の飛行機のデザインを残し、人が
 空を飛ぶことの「可能性」を信じました。

 そして、ライト兄弟は、ただ自分たちが空を飛んでいる姿を、ワクワクしな
 がらイメージし、本当に飛べることを確信していました。

 ……だから、空を飛んだのですよね。

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【癒しのことば】Vol.263 2001/7/12        
 総発行部数:11.876部

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 「“安らぎ”と“静謐(せいひつ)”、
  この2つのことばは金千枚に値する」

                   -- 中国のことわざ --

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 波ひとつ立たない静かな水面は、すべてのものをありのままに写しだしてく
 れます。

 でもその水面が嵐にざわついていたとしたらどうでしょうか。
 何も写さないか、写したとしてもかなり歪なものになってしまうでしょう。

 私たちの内側も、穏やかなときには、いろいろなものを写しだして見せてく
 れるようです。

 自分のしたいこと、したくないこと。
 何が自分にとって大切なのか、そうでないのか。
 あるいは自分の本当のすばらしさ。

 ところが常に私たちは、外側の世界の影響を受け、静かな水面を保つことが
 難しい日常を送っています。

 失敗や、誰かの心ないことば。
 あるいは人を妬む気持ちやあせり、否定的な思い。
 ときにはそんな嵐に出会い、水面が大きく揺らぎ、何も見えなくなってしま
 うこともあるでしょう。

 それが迷いや悩みの原因になっていることも多いのかも知れません。

 また、愛する誰かが悲しい目に会って泣いていれば、自分も悲しくなってし
 まい、誰かに怒りをぶつけられたら、自分もそれを跳ね返そうとして、大き
 な波が立ってしまうのです
 

 そんなふうに外側の現象が、私たちの内側を乱そうとするのを感じたら、こ
 んなイメージでそれを防ぐこともできます。
 いつもがんばっている自分に、たまには、そんな静かな時間をプレゼントし
 てあげてくださいね。

 まず、目を閉じて深呼吸をして、自分の内側に意識を向けます。
 そして、どこかに静かでないところがないか探してみます。

 それは痛みとして感じるかも知れませんし、どっかと根ざした大きな岩とし
 て感じられることもあります。
 
 また、その日に感じた嫌なこと、忘れられない怒りなどは、燃えさかる炎や、
 いつまでも燻り続ける石炭のようにイメージするかも知れません。

 次に、自分の内側にある大きな「安らぎ」について考えてみましょう。
 たとえば、それはどこか深いところから流れ出る「静謐」な水のせせらぎの
 ようにイメージしてみるのです。

 その流れは、深く穏やかで、急ぐこともなくただ自然に流れています。
 そして、その静かな流れはいつしか、私たちの内側にある炎や燃える石炭を、
 包み込んでいきます。

 火を沈め、すべてのいらないものを、私たちの世界ではない、どこか遠くの
 方へ流していくのです。

 後に残るのは、ただ静かで穏やかな湖の水面です。
 そして、そこにいて感じてみましょう。
 自分の「安らぎ」と「静謐」。

 水面に写る自分のすばらしさを充分味わったら、それを分かち合って楽しむ
 ために、そして自分の可能性を生きるために……
 また外側の世界に向かっていきましょうね。

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【癒しのことば】Vol.262 2001/7/11        
 総発行部数:11.876部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」

               -- 本田宗一郎(ホンダ創業者)--

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 「自分は、あの遠くにある山を、きっと近くに呼び寄せるであろう」

 イスラム教の開祖マホメットは、あるとき啓示を受け、こんな預言をしまし
 た。

 その噂はたちまち多くの人々の知るところになり、預言された当日には、マ
 ホメットの奇蹟を目にしようと大勢の人たちが集まってきたのです。

 そんななかマホメットは、山に向かって呼びかけます。
 「山よ! こちらに来い!」

 人々が固唾を飲んで見守りましたが、山はまったく動く気配はありません。
 そこでマホメットは、もう一度山に声をかけます。
 「山よ! こっちへ来い!」
 それでも山はやって来ません。

 マホメットは、さらにもう一度山に手招きをしながら叫びましたが、もちろ
 山は微動だにするはずがありません。
 
 人々の間には、落胆のため息が漏れ始めました。

 するとマホメットは、観客に向かってこう言いました。
 「山は動かぬようだ。かくなるうえは、私が山に向かって歩いていこう」

 そして、おもむろに山に向かって歩いていったといいます。
 これが、マホメットの奇蹟といわれるものです。


 「この邪魔さえなければ、あれができるのに・・・」
 「自分がこうなれたら、もっとうまくできるのに・・・」

 こんなことを思っている人がいませんか。
 
 「時間がないから、それができない」
 「この資格がないから、うまくできないんだ」
 「もう少し学生のころ勉強しておけば、もっとちゃんとこの仕事がこなせる
  のになぁ」
 などです。

 でも、「できない」ということを裏返してみれば、「・・・したくない」と
 なることに気づいていましたか?
 
 「失敗が怖いからしたくない」
 「今の生活を変えるのは面倒だからしたくない」
 心の奥にそんな思いがあるから、何かと理由をつけて、
 「・・・だから、できない!」
 と自分に言い聞かせているようです。

 そして、さらには、
 「宝くじが当たったら、これができるのに」
 「もし生まれ変われたら、うまくできるのにな」
 などと奇蹟でも起きないと、自分のやりたいことができないと思い込んでし
 まうのです。


 本当にやりたいことがあるのなら、その奇蹟を起こしてみてはいかがですか。
 
 山がこっちへ来なくても、マホメットのように山に向かって歩いていくこと
 はできるのです。

 私たちが「できない」と思っていることでも、それに向かって「努力する」
 「ちょっとだけ、がんばってみる」ことぐらいはできるのではないでしょう
 か。

 少なくとも、いつまでも山に向かって
 「こっちへ来い! こっちへ来い!」
 と呼び続けているよりはましでしょう。

 「どうせ山なんて、来るはずはないよ」
 とグチをこぼしているヒマがあれば、自分の足で山に向かって歩きだしまし
 ょうよ。

 ……その一歩が、大きな奇蹟なんですよね。

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【癒しのことば】Vol.261 2001/7/10        
 総発行部数:11.887部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「あなたが行きづまったと感じ、もうその先へ一歩も進めないと思ったとき、
  そしてまた、人生のすべての目的を見失ったと感じたとき、それは実にす
  ばらしいチャンスです。
  それはすべてをもう一度やりなおし、人生の新しい頁をめくるすばらしい
  チャンスなのです。」

      -- アイリーン・キャディ(フィンドホーン創設者)--

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 生きていくことは、高いビルの階段を上っていくようなものかも知れません。

 自分の行きたいところがちゃんと見え、元気いっぱいで一段一段踏みしめな
 がら上って行ければいいのですが、いつもそんなときばかりとは限りません。

 ときには行きづまって何もかもうまくいかなかったり、誰かのちょっとした
 ことばで心が傷ついたりすることもあります。

 そうなると自分に嫌気がさしたり、今まで上ってきた階段を見下ろして、は
 たしてこれでよかったんだろうかと迷いが生まれてきたりします。
 また、ずっと上まで続いている階段を見上げて、本当にこのまま上っていっ
 ていいのかと不安を感じたりするのです。

 また、まわりを見ると、他の人たちはみんな楽しそうに着実に自分の階段を
 上っているような気がして、自分だけが取り残されていると感じることもあ
 るでしょう。
 
 といって、あせりを感じて無理にがんばって進もうとしたり、遅れを取り戻
 そうと2,3段も上の階段に足をかけたとしたら、かえって疲れてしまうだ
 けです。

 あせればあせるほど、がんばろうとすればするほど、もう一歩も進むことが
 できないような気がして、絶望を感じてしまいます。


 ・・・そんなときは、ちょっと自分が立っている足元をみてください。

 長く続く階段には必ず踊り場があるはずです。
 ちょうど今、その人生の踊り場にさしかかっただけなのではないでしょうか。

 元気なときには、踊り場に気づくこともなく、どんどん階段を上っていたか
 も知れませんが、ときにはひと休みしてもいいのですよ。
 踊り場はそのためにあるのですから。

 私たちの心は、本当はとても強いものなのです。
 行き詰まったとき、しんどいときには無理をせずにすこし休んで疲れを癒し
 てみて、ちょっと見方や考え方を変えてみれば気持ちもずっと違ってきます。

 そして、いつかはまた元気を取り戻して、新たな一歩を踏み出せるようにな
 るのです。

 苦しみや悩むということは、もうそれについて一生懸命がんばったから、今
 度は少し距離をおいてみなさい、というメッセージなのかも知れません。

 踊り場で十分休んだら、元気を取り戻して、のびのびと自由な気分で、自分
 の目指すところへ向かってもう一度人生の階段を上りはじめましょう。

 
 踊り場からは、一生懸命に階段を駆け上っているときとは違い、いろいろな
 ものが見えてきます。
 それが私たちを大きくしたり、人生に味わいや彩りを加えてくれるのです。

 踊り場にいるときには、思いっきりそれを楽しんでみましょうよ。

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【癒しのことば】Vol.260 2001/7/9        
 総発行部数:11.846部

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 けします。
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 「真の勇気は第三者のいない場合に示される」

         -- ラ・ロシュフーコー(フランスの作家)--

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 古代ギリシャ時代に、クセノパネスという哲学者がいました。

 豪快な人であったらしく、どんな権力者であろうと遠慮せずに、自分の正し
 いと思ったことをとことん主張していたということです。

 ある日クセノパネスは、親友から博打に誘われました。
 そのとき彼は、こう答えたそうです。
 「私は、博打なんかしない。今までもしたことがなかったし、これからも一
  切しないつもりだ」

 それを聞いた友人は、バカにしたように笑いました。
 「なんだお前は、卑怯だな。ふん、日頃偉そうなことを言っているのに、た
  だの臆病者じゃないか」

 クセノパネスは、涼しい顔をしてこう返したということです。
 「そうさ。私は、まったくの卑怯者で臆病者だ。ただし、そのようなくだら
  んことに関してはな」


 本当の勇気を持っている人は、負けることや自分の弱さを認めることを、決
 して恐れません。

 「いつも強くなくては……」
 「絶対、勝たなくては……」
 というのは、何かに負けて人に弱いところを晒すことへの恐怖から生まれて
 くるようです。

 自分の弱さを知られたくないと、そこから目を逸らして、何かに追われるよ
 うに強いふりをしたり、勝つことを追い求めているのです。
 そして、どんなときにでも逃げずに、立ち向かうことが勇気だと思い込んで
 しまうようです。

 でもそれが本当の強さでしょうか?
 本当の勇気なのでしょうか?
 
 もちろん、困難なことにも逃げずに立ち向かっていくのはすばらしいことで
 す。

 でも、それが、
 「いつも強くて、勝ち続ける自分だからでなければ、誰からも認められない
  んだ。もし逃げて弱いところを見せてしまったら、みんなは私のことをバ
  カにするだろう」
 という恐怖から出たものなら、いつまでたっても本当の勇気を知ることには
 ならないかも知れません。

 ときには自分の弱さを認めて、それを受け入れることも必要なのかも知れま
 せん。

 イヤなものはイヤ。
 怖いものは怖い。
 そんなときがあって、逃げ出してもいいじゃないですか。

 それが、あなたの気持ちならそれに従ってください。
 そんな選択をできた自分の勇気を認めてあげてください。

 自分の弱さを受け入れた人は、もっと自由に、大きな視野でものごとを見る
 ことができます。
 他人の弱さも受け入れることもできますし、本当に必要なときに勇気を持つ
 大切さもわかってくるのです。

 それこそが本当に強い人間になるということなのではないでしょうか。


 ……自分自身を信じて、自分に従う勇気。
 これこそが、最高の勇気なのかも知れませんね。

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【癒しのことば】Vol.259 2001/7/4        
 総発行部数:11.758部

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 「人は幸運のときは偉大に見えるかも知れないが、真に向上するのは不運の
  ときである」

               -- シラー(ドイツの詩人)--

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 何もかもうまくいかなくて、失意のどん底に落ち込んでしまったときは、私
 たちが成長するための大きなチャンスのようです。

 冷静に現実を受け止め、どうしてこんなことになったのかを振り返ってみれ
 ば、自分のこれからの課題や問題点が見えてきます。
 状況が苦しければ苦しいほど、それは自分にとってどんな意味があるのかを
 考えれば、自分の未熟なところがわかったり、思わぬ気づきを得ることがで
 きるかも知れません。

 ところが多くの人は、不運に出会うとその現実から目をそらし、どこか他の
 所に責任をなすりつけようとします。

 こんなふうになったのは誰かのせいだ、あるいは環境が悪いからだと、外に
 原因を求めたり、すべては自分がダメだからこうなってしまったんだと、自
 分を責めたりするのです。

 誰でも自分の嫌なところやマイナスの面は見たくないものです。

 誰かが悪い環境がよくないと思えば、今の自分の境遇にも諦観できますし、
 自分はどうしようもない人間だと絶望すれば、本当の自分の未熟なところに
 気づかないふりができるのです。

 そうやって自分の課題、マイナス面を見ないでおけば、それを克服するため
 に何かにチャレンジしなくてもいいし、自分に変化を起こす必要から逃げ出
 すこともできるかも知れません。

 そして、
 「あいつが悪いから……」
 「自分がダメだから……」
 という鎧を身にまとって、慣れた自分の安全圏に留まろうとするのです。

 でも、いくら自分のマイナス面から目をそらしたところで、それがいつの間
 にか消え去るわけではありません。
 それどころか、そこから逃げようとすればするほど、そのマイナス面や自分
 の嫌なところは、ますます私たちを追いかけてくるのではないでしょうか。

 それは、いろいろな不運な出来事や不幸という形をとりながら、何度も何度
 も私たちの目の前に現れてくるのかも知れません。

 ……なぜなら私たちは成長していくために、ここに存在しているからです。
 そのためには、気づいて克服しなくてはならない人生の課題が確かにあるよ
 うです。

 それを知る機会が、失敗や思いがけない事故、私たちが出会う困難な出来事
 という形を取って姿を現すようですね。

 だとしたら、何も恐れることはありません。
 もっと生きることを楽しんでみましょうよ。

 うまく行っているときには、充分それを楽しみましょう。
 そして、不運な出来事に出会ったとき、何もかもうまくいかないときも、そ
 れを味わってみましょう。

 そんなときは、私たちが安全圏から外に出て、さらに大きく向上していくと
 きなのです。
 そこで気づく、自分の未熟なところ、嫌なところは、私たちの成長のスペー
 スです。

 それはきっと……
 もっともっと私たちが大きく成長して、もっともっと自分のことを好きにな
 るためにあるのでしょうね。

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【癒しのことば】Vol.258 2001/7/3        
 総発行部数:11.725部

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 「人生とは、今日一日のことである」

         -- デール・カーネギー(アメリカの教育家)--

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 ・・・あなたの信頼する家来が、あわてふためいてやってきて、
 『東方より、巨大な山がすべてのものをなぎ倒しながら、すごい勢いでこち
  らへ向かってきます。一体、どうすればよいのでしょうか』
 と報告したとします。

 さらに同時に、西や南、北の方角を見張っていた家来も、同じように駆け戻
 ってきて、同じようなことを告げたとしたら、どうなされますか?

 「うむ・・・ そんなことになっては、もはや手の打ちようがない。
  わしにできることと言えば・・・」
 

 これは『阿含経』のなかに見える、ブッダと当時インドで最も巨大だったコ
 ーサラ国の王の会話です。

 ことばに窮しているコーサラ王に、ブッダはこう説きます。
 「そう、我々にできることと言えば、ただ生きている間に、善行を行い功徳
  を積み、悔いを残さぬようにするほかはありません。そして、これはたと
  え話などではなく、今も我々には、老いや死が迫ってきているのです。こ
  れはいかに大きな国の王であっても、例外ではないのです」

 これには、さすがの時の権力者、コーサラ王も感じ入り、時を大事にして功
 徳を積むことを誓ったということです。
 
 
 私たちは、思わぬ出来事や困難に遭遇すると、うろたえて頭を抱えたり、こ
 れからどうしようかと迷いや悩みを感じてしまいます。

 でも、これは時間があるから生じてくるものなのではないでしょうか。
 もし今日一日しか生命がないとしたら、悩んだり迷ったりするヒマもありま
 せん。

 どんな人でも、今、目の前にある、やりたいこと、やっておかなければなら
 ないことに集中するのではないでしょうか。

 逆に言えば、自分には今日しか時間がないという気持ちで臨めば、どんなこ
 とに対しても恐れや迷いも感じることなく、全力で立ち向かっていけるのか
 も知れません。

 そして、心から満足して一日を終えることができれば、こんなにすばらしい
 ことはありません。
 そんな毎日の積み重ねが、充実した人生を創りあげていくのでしょうね。

 
 まぁ、なかなかそんな境地に到達することは難しいかも知れませんが、今日
 一日、たったひとつでもいいですから、何かプラスのことを取り入れてみる
 ということを心がけることくらいはできるのではないでしょうか。

 たとえば、
 ・ 一日に一回は、笑顔で人に接するようにしよう
 ・ 一日に一回は、人に親切にしてみよう
 ・ 一日に一回、「ありがとう」ということを多くしてみよう
 ・ うまくいかなくても、もう一回やってみよう
 ・ もう一分だけ、早く会社へ行ってみよう

 など、どんな小さなことでもいいですから、やってみるのです。

 さらに、毎日たったひとつだけマイナスなことを減らすようにしてみるのも
 いいかも知れません。

 ・ 一日に一つは、不平・不満のことばを減らそう
 ・ 一日に一つは、腹をたてることを減らそう
 ・ あれこれ思い悩むことを、一日に一つだけ減らそう
 ・ 「できません」ということばを、一日に一回は減らしてみよう
 ・ 人を恨んだり妬んだりすることを、一日に一回減らそう


 たった一つですが、この一つがやがて大きな違いを生み出すことになるので
 しょう。
 たった一日ですが、何かをやってみた、あるいはやろうとした自分を認めて
 あげることが、やがては大きな幸せを創りだすことになるのでしょうね。

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【癒しのことば】Vol.257 2001/7/2        
 総発行部数:11.706部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「完全を求めることは、人間の心を悩ませるこの世で最悪の病である」

              -- エマーソン(アメリカの思想家)--

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 小説家の宇野千代さんは、『おはん』というすばらしい作品を書きあげたあ
 と、しばらく何も書くことができなかったそうです。

 もっと良いものを書かなくては、と思うとまったく筆が動きません。
 前の作品よりも、もっとすばらしいことば、完全な文章ではじめようと、気
 ばかりがあせり、1行も書くことができないのです。

 そして、頭のなかには、
 「自分はもう書けない。もう才能も枯渇して、書くことがなくなってしまっ
  たのではないか……」
 という思いが駆け巡ります。

 ところがある日、宇野さんは、中村天風さんに会い、こんなことを言われま
 す。
 「人はどんなことも自分の思ったとおりになる。できないと思うものはでき
  ないし、できると信じることは、どんなことだってできる」

 それからしばらくして宇野さんは、とにかく書いてみることにしました。
 ほんの2,3行でしたが、何とか書けたのです。

 「書ける!」
 そんなよろこびが沸き起こり、また少し書きました。
 気がつくと、1枚、また1枚と書いているのです。

 「ひょっとしたら、私はまだ書けるのではないか」
 そう思った瞬間に、前と同じように書けるようになり、その後も次々とすば
 らしい作品を残されています。

 
 「やるからには、できるだけ完全であることが大事だ」
 私たちが、何かをしようと思ってもなかなかはじめることができないときは、
 そんな考えにとらわれていることが多いようです。

 もちろん、何ごともより良くなろうとがんばることは、すばらしいことです。

 ところが、それが行きすぎて、「完全主義」という病に冒されてしまうと、
 どんにがんばっても、めったに満足を感じることができません。
 そして、そんな完全でない自分を嫌悪してしまうのです。

 他人に受け入れられ、愛されるためには、もっともっとちゃんとしなくては、
 と絶えずがんばってしまいます。
 でも、どんなにがんばっても、どんなにうまくやっても、まだ完全でないと
 ころが目についてしまうのです。

 さらにそれが続くと、自分を小さなワクに限定してしまうことにもなりかね
 ません。
 そんな人は、自分が充分やれると確信できることだけに取り組むか、完全に
 できないのなら、何ごとにも手を出さないようになってしまうからです。

 でも、完全でないからといって、本当に自分を受け入れていないのは、他人
 ではなくて自分自身なのではないでしょうか。
 完全であろうとなかろうと、私たちの価値にはなんの違いもないのです。
 
 それに、この世界に完全なものなど、めったに存在しないようです。

 そんな幻を追い求めるよりも、いつも自分としてのベストを尽くすことに意
 識を向けてみてはいかがでしょうか。
 何ごとにも、ワクワクしながら取り組んでみるのです。
 それが『完全主義』という病によく効くクスリなのかも知れません。
 
 その成果は、私たちが前に進んでいる限り、これからいくらでもより良くし
 ていくことができます。
 大事なのは、それに取り組んだ自分に満足を感じることなのです。

 ……この世に、もし完全なものがあるとしたら、まさしくそれなのではな
 いでしょうか。