No.229 アルフレッド・アドラー

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【癒しのことば】Vol.229 2001/5/23        
   総発行部数:6363部
  
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「自分が不完全であることを認める勇気が必要だ。
  人間は不完全だから努力するのである」

  -- アルフレッド・アドラー(オーストリアの精神科医)--

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 誰かの心ないことばを聞いたときや、自分が思うように行動できなかったと
 き、私たちは心が痛みます。

 そんなときは、
 「プライドが傷つけられた・・・」
 と感じるのではないでしょうか。

 でも、ちょっと考えてみてください。
 プライドとは自尊心のことで、自分のことを尊重し、大切に思うという意味
 ですよね。

 「うぬぼれる心」や「自分中心な心」を指すこともありますが、本来は、あ
 るがままの自分を認め、良くも悪くもその自分を受け入れるということなの
 ではないでしょうか。

 だとしたら「自尊心」は、誰かに何かを言われたり、少しくらいつまづいた
 からといって傷つくようなものではないはずです。

 どんな人でも長所もあれば短所もあります。
 完璧な人間などいないのです。
 本当にあるがままの自分を認めることができれば、少しくらいの失敗は、自
 分の足りないところに気づくチャンスだったり自分の課題を教えてくれるも
 のだと、前向きに受け止めることもできるのです。

 プライドが傷つけられたと感じるときは、本当は「自尊心」つまり「自分を
 大事に思う心」が低いということなのではないでしょうか。
 そのかわりに、自分はこうでなければならない、こうあるべきだという「虚
 栄心」あるいは「虚勢」が高くなってしまっているのかも知れません。

 「自尊心」が低い人は、あるがままの自分を知られるのを怖がります。
 今の自分ではダメで、こうでなければならない自分でいようと必死でがんば
 ってしまいます。

 だから、人から批判されたりミスをしたりすると、過剰に反応したり傷つい
 たりするのです。
 なぜならそれは、見たくもない自分を見たり、認めたくない自分を知ること
 になってしまうのですから。

 でも、本当はそんなときこそが、私たちにとっての成長のチャンスだと思っ
 てください。
 
 自分の「虚栄心」や「虚勢」に気づけば、思いきってそれを手放すこともで
 きるのです。
 そうすれば、不完全かもしれないけれど、あるがままの自分を愛せるのでは
 ないでしょうか。

 本当の「自尊心」を持っている人は、自分の短所を人に見せることもできる
 し、自分の失敗を笑うことがもできます。
 不完全な自分を認めたり、失敗をすることが自分の価値を損なうものではな
 いことを知っています。

 だから自由にのびのびと生きることができますし、よりよい自分を目指して、
 努力することもできるのです。


 気づきは、一見つらいと思える経験のなかに多く隠れているようです。

 芥川龍之介の「杜子春」という小説のなかで、お金に困った主人公の杜子春
 が、自分の影のところを掘ってみたら、金貨が一杯入ったツボがでてきたと
 いう場面がありました。

 ひょっとしたら、私たちにとって大きな価値のある瞬間は、そんな自分の影
 を感じたときにこそみつかるものなのではないでしょうか。

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このページは、shinが2001年5月23日 14:15に書いたブログ記事です。

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