======================================== http://www.unicorn.ac/ ======
【癒しのことば】Vol.219 2001/5/7
総発行部数:6217部
======================================================================
※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
けします。
----------------------------------------------------------------------
「失敗は一種の教育である。
『思考』とは何であるか知っている人間は、成功からも失敗からも、非常
に多くのことを学ぶ」
-- ジョン・デューイ(アメリカの哲学者)--
----------------------------------------------------------------------
地平線に沈もうとしている月は、とても大きく見えます。
そして、頭の上に浮かんでいる月は小さく見えますね。
ところが、実際に大きさを計ってみるとこの二つの月は、全く同じになって
しまいます。
これには遠近感の関係や、景色との相対関係などが原因となっているようで
すが、ひょっとしたら私たちの「期待」という要素もその原因のひとつなの
ではないでしょうか。
つまり、どんな絵を見ても、だいたいは地平線あたりに月がある場合は、そ
の大きさが強調され、上の方に描かれてあるときには、そんなにその存在を
アピールする形にはなっていないのです。
その方が、構図としては安定した感じになります。
そして、それらの絵を知っている私たちは、いつしか月とはそんな風に見え
るものだと思い込んでしまうのかも知れません。
その結果、自分が「期待」するように、この世界を眺めていることになるの
ではないでしょうか。
これは「失敗」という体験をどう捉えるかということも同じです。
実は体験自体は中立なものですが、私たちは自分が「期待」するように、こ
れを見て、そして自分なりに受け取っているのです。
たとえば、
「失敗は、無能であるということだ」
「いつも物事は、自分の思い通りにいかなければならない」
という「期待」を持っている人がいたとします。
その人が、何かをやってみて、思うような結果を出すことができなかったと
すると、とても落ち込んでしまうことになります。
自分が小さくなったように感じ、劣等感を持ってしまうかも知れません。
いつも失敗したことを悔やんだり、次もまた失敗するのではないかと行動も
消極的になってしもうこともあるでしょう。
そして、更に失敗が多くなるということも考えられますね。
また、
「失敗は誰にでもあることだ。そこから何を学ぶかが大事だ」
「人生には、思うようにいかないこともある。だから楽しいんだ」
という「期待」を持って、世界を眺めている人もいます。
そうすると、たとえうまくいかないことがあったとしても、この体験を、こ
んな風に受け取るのではないでしょうか。
「なるほど、このやり方ではうまくいかないのか。次にうまくやるためには
どうしたらいいのかな」
「いい体験だった。ここから多くのものが学べるぞ」
そして、さらに行動は積極的になり、プラスの結果を生むことも多くなるの
ではないでしょうか。
私たちは、人生にどんな「期待」でも持つことができる自由があるのです。
これは習慣やクセのようなものですから、ちょっとした注意をしているだけ
で、必ず自分の望むようなものを手に入れることができるのです。
楽しく生きていくためには、自分を変えたり、環境を変えたりしなければな
らないと思っている人も多いようですが、そんなことはないようです。
本当はただ、自分が世界をどう眺めるか、どんな「期待」を持つかを、自分
で決めればいいだけのことかも知れませんね。

コメントする