No.217 ウィリアム・サッカレー

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【癒しのことば】Vol.217 2001/4/26        
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 「この世は鏡だ。
  ひとりひとりに自分の顔を映して見せてくれる」

      -- ウィリアム・サッカレー(イギリスの作家)--


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 「私は、とても不幸なんです。いつも気分が晴れないし、心が落ち着かなく
  て重苦しいのです。どうしたら幸せになれるのか教えてください」

 その患者はイスに座るなり、しかめっ面をしながら、イライラとした口調で
 訴えてきました。

 対応した心理学者のアドラー博士は、落ち着き払って、こんなことを言った
 そうです。
 
 「わかりました。
  では1日だけで結構ですので、次の処方を試してみてください。
  あすの朝、目が覚めたら、1日中自分のことは一切考えないようにしてみ
  てるのです。
  そして、その日は、家族を大いに幸せにしようと宣言し、それを実行して
  ください。
  会社へ行ってからは、どうすれば同僚やまわりの人に役に立つことができ
  るかだけを考えて、行動してみるのです。
  それを1日中やってみたら、あなた自身がどんな感じがするかを、来週、
  もう一度、来て私に教えてください」

 それを聞いた患者は、何かしっくりいかない顔をしながら帰っていきました。
 ところが、その次の日、彼は満面に笑みをうかべながら、アドラー博士のも
 とにやって来たのです。

 「お伝えするのに、来週までとても待てなかったので来てしまいましたよ。
  先生! 私は今日ほど幸せな1日を過ごしたことは、ありませんでした。
  こんなに、気分がスッキリして、まわりが明るく見えたことははじめて
  なのです。
  もう私は、大丈夫です。
  どう生きていけばいいのかをみつけることができたのです」

 彼は、目を輝かせながら、そう言ったということです。


 道を歩いていくとき、うつむいて地面の土くれや小石ばかりをみて通ること
 もできます。
 でも、少し顔を上げて、道端に咲いている花や、空に浮かぶ雲を眺めながら
 歩いていくこともできるのです。

 私たちには、自分が見ようと思っていることだけが、見えてくるようです。
 そして、自分が見ているものを実際にも手に入れることになるようです。
 私たちが生きている世界は、自分自身がつくりだしているといってもいいよ
 うですね。

 自分を不幸だと思っている人に共通している特徴は、アラさがしをしすぎる
 傾向があるということだそうです。

 どんなものや人にも、短所や弱点はあるでしょう。
 それを必要以上に見つけだそうとするから、その人の世界のなかで、それが
 どんどん大きくなっていくことになります。
 そして、不幸やネガティブなものを引き寄せることになるのです。
 
 いつもグチばかり言っていたり、人のアラを探している人のところへは、誰
 も寄りつこうとはしないですよね。


 どんなものや人にも、いいところや輝くところがあるはずです。
 そんな良いものをみつけることをはじめてみると、やはりそれがどんどん大
 きくなり、さらに輝きを増すことになります。
 それが、幸福やポジティブなものを引きつけることになるのですね。

 いつも人を誉めたり、まわりの人を元気づけるようなことばを口にしている
 人のところへは、みんながよろこんで集まってくるものです。
 そして、いい気分にしてもらったお返しに、その人にも幸せになってもらお
 うとするのではないでしょうか。


 鏡に向かって、あなたがしかめっ面をすれば、鏡のなかのあなたもしかめっ
 面をします。
 そして、あなたがニッコリと笑えば、鏡のなかのあなたも幸せそうに、ニッ
 コリと笑ってくれるでしょう。

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このページは、shinが2001年4月26日 14:00に書いたブログ記事です。

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