No.178 松下幸之助

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【癒しのことば】Vol.179 2001/3/5        
   総発行部数:5349部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「誰にでも与えるものはある。
  笑顔を与える、笑いを与える。
  求める活動から与える活動へ転換をはかりたい」

              -- 松下幸之助(松下電器創始者)--


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 グリム童話のなかに、高い塔にとじこめられた少女のお話があります。

 その少女は、年老いてしわだらけで、いかつい顔をした魔女に、小さい頃に
 さらわれてきたのでした。
 
 その高い塔は、誰も登ってくることができません。。
 そして、塔のなかには、鏡が1枚もなかったのです。

 魔女は、少女が外へ出たがると、いつもこう言いきかせていました。
 「お前は、わたしにそっくりさ。本当にわたしと同じように醜いんだよ。
  外へ出たっていいことなどありはしないさ」

 そのうち少女は、その塔から一歩も外へ出ようと思わなくなってしまいまし
 た。
 なぜなら彼女は、自分のことについて、魔女のいうとおりとても醜いのだと
 いうことしか知らなかったからです。

 ある日、少女が塔の窓から外を眺めていると、白馬に乗った王子さまがこち
 らにやってくるのが見えました。
 王子は少女をみつけて、救い出そうとしますが、どうしても高い塔に登るこ
 とができません。

 はじめはためらっていた少女は、自分の長い髪の毛を窓の外に垂らします。
 すると王子は、その髪の毛を編んで梯子を作り、それを伝って登ってきたの
 です。

 そして、ふたりが向かい合ったとき、少女は、王子のきらきら光る瞳に自分
 の顔が写っているのを見たのです。

 そのとき彼女は、生まれてはじめて自分がとても美しいということを知った
 のです。
 すべては、少女を塔に引き留めておこうとする魔女の策略だったのでした。

 魔女から逃れ塔を脱出したふたりは、いくつかの冒険を経ていつまでも幸せ
 に暮らすようになったということです。


 誰でも、自分自身について複雑なふたつのイメージを持っているようです。

 ひとつは、あるがままの自分のイメージ。
 もうひとつは、こうあるべきと自分が思い込んでいるイメージです。

 このふたつが一致していればいいのですが、たいていの人は、このイメージ
 がズレていて、それが自分を苦しめる原因になっているようです。

 こうあるべきという自己イメージは、誰か他の人によって造られたものであ
 ることが多いようですね。

 小さい頃から私たちは、両親や学校の先生、つまり私たちに絶対的な権威を
 持っている人たちから、こうしなさい、ああしなさい、こうするべきだ、す
 べきではない、これが正しい、間違っていると言いきかされてきたのです。

 そして、自分がやっていて楽しいことは、たいていは権威者たちの意にそぐ
 わなかったのです。
 
 絵を描くことが、漢字の書き取りも好きだったとしても、その時の気分は、
 机に座って宿題をするよりも、外で走り回りたかったとしても、そんなこと
 は誰もわかってはくれなかったのです。

 いつも、したいことをやっている自分でいては叱られ、権威者のいうとおり
 にしていれば、誉められていたのです。
 あるがままの自分はダメで、こうあるべき自分がよかったのです。

 
 もうそろそろ、そんな高い塔から外へ出てみてもいい頃かもしれませんね。
 醜い魔女のように自分を縛りつけている、こうでなければならない自分から
 逃れて自由になってみてはいかがでしょうか。

 そのために必要なことは、あるがままの自分の姿を知ることですね。

 高い塔の少女は、王子に出会うことによって、本来の自分を知りました。

 私たちだって、同じです。
 自分ひとりでは、なかなか自分のよいところを見つけることができないかも
 知れません。
 
 あなたが本当に他の人に与えることができるもの。
 それは自分のいいところ以外にはないのですから、与えるという行動が、あ
 るがままの自分をみるける近道なのかも知れませんね。

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このページは、shinが2001年3月 5日 13:09に書いたブログ記事です。

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