No.177 ゲーテ

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【癒しのことば】Vol.177 2001/3/1        
   総発行部数:5215部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「自分の今行っていること、行ったことを心から楽しめる者は幸福である」

                         -- ゲーテ --


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 ロシアの文豪トルストイが残した民話のなかに、『人間はどれだけの土地が
 いるか』というお話があります。

 ひとりの農夫が、今よりもっと広い土地がほしくなります。
 そこである商人とこんな契約をするのです。
 千ルーブルを払えば、1日かかって歩いた分の土地が農夫のものになる。
 ただし、日没までに出発したところまで戻ることができなかったら、土地は
 手に入らず、千ルーブルも商人のものになる。

 農夫は、日が昇るのと同時に歩きはじめます。
 そのうちに、あの野原もほしい、あの丘も自分のものにしたいと、どんどん
 遠くまで歩き続けていったのです。

 日暮れが近づいたことを知った農夫は、あわてて駆け戻りますが、とうとう
 力つきて出発点を目の前にして倒れて息絶えるのです。

 結局、その農夫に必要だったのは、その死体を埋葬するための、ほんの少し
 の土地にすぎなかったのでした。


 人間にとって、本当に必要なものはどれくらいあるのでしょうか。
 
 ものやお金をたくさん所有しているということが、必ずしも幸福と結びつく
 とは限らないようですね。
 逆に、持てば持つほど、ものにしがみつくようになり、かえって自由を失っ
 てしまうというケースも多いようです。

 そんな人は、自分が持っているものにはもはや目もくれず、あれが足りない
 これも欲しいと、常に他のところに意識がいってしまうようです。

 また知識や情報にしても、たくさん知っていることがけっして楽しく生きて
 いくことに役立つものではないようです。
 それどころか、現代人は、いろんな人の言動に惑わされて、あれもいいかも
 知れない、これこそが本物だと振り回されてしまっているようですね。

 人間が生きていく上で、本当に必要なものや情報は、そんなにはたくさんあ
 るわけではないようです。

 大切なのは、ものや知識を、たくさん持っていることではなくて、今持って
 いるもので、どれだけ生活を楽しむことができるかということではないでし
 ょうか。

 そのためには、何かに執着したり、こだわったりすることを手放して、もっ
 と心を自由にしてあげてもいいかも知れませんね。

 意識が広くオープンになれば、シンプルなもののなかに本当に必要なものを
 みつけることができるでしょう。
 そして、より楽しく生きていくことができるようになります。

 そうすると、きっと気づくようになるでしょう。
 今自分が持っているものが、本当にすばらしいものであることを。
 また、今自分がやっていることが、何かを得るための義務ではなく、よろこ
 びをもたらしてくれているということを。

 そんな満たされた毎日こそが、本当の幸福なのではないでしょうか。

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このページは、shinが2001年3月 1日 12:32に書いたブログ記事です。

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