2001年3月アーカイブ

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【癒しのことば】Vol.198 2001/3/30        
   総発行部数:5862部

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 おかげさまで200号達成!      
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「今から5年後は、どこにいるのかしら?
  わからないのが嬉しいわ。
  すばらしい驚き、それが人生の大きな恵みのひとつだもの」

           -- マーロ・トーマス(アメリカの女優) --


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 ある田舎道を、1台の車が走っていました。

 どうもエンジンから変な音が聞こえはじめたので、運転していた男は近くの
 ガソリンスタンドへ車を止め、見てもらうことにしました。

 そのガソリンスタンドの店主は、車のことに詳しいのか、丁寧にエンジンを
 分解して原因をいろいろ調べてくれました。

 「どうもラジエータの具合が良くないようですな。とりあえず応急処置をし
  ておいたので、しばらくは大丈夫でしょう」
 かなりの時間が過ぎてから、店主は男にそう告げました。

 修理費用は1万円を請求されましたが、男は納得して支払うことにしました。


 また男が車を走らせていると、エンジンから異音が聞こえはじめました。
 そこで男は、同じように近くのガソリンスタンドに車を止めました。

 そこの店主は、男から話を聞くと、エンジンをかけてその音にしばらくの間
 耳を傾けていました。
 そして、ポケットから小さなハンマーを取り出すと、おもむろにエンジンの
 一部を軽く叩いたのです。

 「さあ、これでよし。もう直ってるよ」
 店主は男に言いました。
 男がエンジンを確認してみると、なるほど快調に動いています。

 この修理費用も1万円を請求されましたが、男はどうも納得がいかないよう
 な気がしたので、店主にどういう内訳になるのかを尋ねてみました。

 すると店主は、こう答えたそうです。
 「そうだなぁ。ハンマーで1回叩いた費用が100円。そして、叩く場所を
  探すための費用が9千と9百円だ。それで1万円になるだろう」


 たとえば、私たちが腰に痛みを感じたとします。
 これは何らかの原因があって、腰が痛くなってきたわけですよね。
 ひょっとしたら、毎日重たいものを持ち続けたのかも知れませんし、ずっと
 良くない姿勢をしていたのかも知れません。

 だとしたらこの痛みは、身体から送られてくるメッセージですよね。
 「ちょっと自然な方向とずれているよ。このままでは大変なことになるよ」
 ということを私たちに教えてくれているのかも知れません。

 ところが私たちは、そのメッセージをちゃんと受け取ろうとせずに、腰の痛
 みという表面的なことをどうにかしようと、一生懸命になっていることがよ
 くあるようです。

 そしてそのためにかなりの時間とお金を費やすことを何とも思っていないよ
 うです。
 でもこれでは、一時的に表面的な痛みは取れるかも知れませんが、根本的な
 問題をクリアしていなければ、また痛みが出てくることになるでしょう。

 そして身体は、今度こそはちゃんとわかってもらおうと、さらに強い痛みと
 いうメッセージを送ってくるかも知れません。

 本当に必要なのは、ちゃんと身体のメッセージを受け入れることではないで
 しょうか。
 それは難しいことではありません。
 その痛みを味わい、これは何を自分に教えてくれているのだろうと少し感じ
 てみるようにすればいいみたいです。

 そのメッセージさえ受け取ることができれば、もう私たちは痛みを持ってい
 る必要はなくなりますよね。
 これこそが本当に価値のあることではないでしょうか。


 肉体的なものだけでなく、私たちが出会うさまざまな問題だってそうです。
 ちゃんと逃げずに、味わってみればいろいろなメッセージを受け取ることが
 できるかも知れません。

 そして、それを乗り越えていくたびに私たちは大きく成長していけるのです。

 そのメッセージを楽しむことさえできれば、きっとこの世界に生きていると
 いうことほど楽しくてすばらしいものはないということに気づくのでしょう
 ね。

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【癒しのことば】Vol.197 2001/3/29        
   総発行部数:5836部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「汝の今いる所が 汝の世界である」

                     -- アラビアの格言 --


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 地獄にも食事の時間があるそうです。
 それもなかなかおいしそうなスープが鍋一杯に出るということです。

 それなのに地獄の人たちは、いつも飢えて苦しんでいます。

 なぜなら、地獄にあるスプーンの柄は、とても長いのです。
 地獄の人たちは、何とかそのスプーンでスープを飲もうとしますが、どうし
 ても口まで届かないのです。

 みんなで寄ってたかって、鍋にスプーンを突っ込みますが、結局は誰もスー
 プを口にすることができず、全部こぼれてしまうのです。


 天国でも食事の時間には、地獄と同じスプーンでスープを飲むことになりま
 す。

 ところが、天国ではみんなが食事の時間を楽しんでいます。
 長い柄のスプーンで、みんながお腹いっぱいスープを飲むことができるので
 す。

 どうしてかというと、天国ではみんなお互いがスープを飲ませあっているか
 らだそうです。


 天国や地獄というのは、私たちの心のなかにあるのかも知れませんね。

 自分だけのことを考えていると、とても小さな世界に自分を閉じこめてしま
 うことになります。

 他の人のことを受け入れる余裕はなくなり、自分の考えに合わないことは、
 すべて間違っていると思ってしまします。
 そんな人は、いつか誰からも敬遠されるようになってしまうでしょう。

 これは地獄だといえるのではないでしょうか。

 逆に、他の人にも与えることを考えていれば、大きくて広い心を持つことが
 できるのです。
 いろいろな人やさまざまな考えも柔軟に受け入れることができ、その都度自
 分の世界も広がります。
 そして、そんな人は、誰からも愛されることになるでしょう。

 その人が住んでいるのはまさしく天国ですよね。


 西洋に、
 「Smile,and you will win.(笑ってごらん、そうすればすべてうまくいくよ)」
 ということわざがあります。
 
 自分のため、そしてこの世界の人たちのために、いつも微笑みを分け与えて
 いたいと思います。

 そして、みんなで天国の食事を楽しみたいですよね。

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【癒しのことば】Vol.196 2001/3/28        
   総発行部数:5824部

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 「人生ではあなたが信じていることと出会うものだ」

                -- ウエイン・W・ダイアー --


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 タンポポのタネを蒔けば、タンポポの花が咲きます。
 ひまわりのタネを蒔くと、ひまわりの花が咲くでしょう。


 私たちは、目には見えませんが、いつもタネを蒔いているようです。

 たとえば、あなたが急に大きな仕事を任されたとします。

 「たぶん自分には無理だろう。だって私はダメだもの……」
 と考えると、自分が失敗している姿が浮かんでくるのではないでしょうか。
 
 すると、以前に失敗したことをいろいろ思いだしてしまい、とても自分の手
 には負えないと、イヤになったり絶望したりしてしまいます。
 そうなると、そんなことばかりが気になり仕事の準備も不十分になってしま
 うでしょう。
 とすると、予想通り失敗してしまうことになってしまいます。

 結局、「やっぱり私はダメなんだ……」とはじめの考えが強化されること
 になるのです。

 ところが、
 「私にはできる。絶対、大丈夫だ」
 と考えると、きっとうまくいっている姿が浮かんでくるでしょうね。
 
 そして、以前にうまくいったことをいろいろ思いだし、ますます自分に自信
 を持つことができます。
 自信を持って仕事をすれば、予想通りに満足のいく成功を収めることができ
 るでしょう。

 結局、「やっぱり私はできる」とはじめの考えが強化されます。


 私たちが蒔いているタネは、「考え」や「自分に対するイメージ」というも
 のです。

 これもやっぱり、プラスのタネを蒔くと、プラスの花が咲き、マイナスのタ
 ネを蒔くと、マイナスの花が咲くようです。

 さらに、プラスの花からは、幸福、愛、平和、調和、熱意、自由といった実
 がなるようです。
 また、マイナスの花からできる実は、怒り、不安、不幸、執着、絶望などで
 す。

 どういうタネを蒔くかは、その人の自由ですが、どうせならプラスの花を咲
 かせてみませんか。
 プラスの実は食べてみると結構おいしいようですよ。
 

 プラスの花を咲かせたいと思ったら、意識していつもプラスのタネを蒔くよ
 うにすればいいのです。
 でも、間違ってマイナスのタネを蒔いてしまったって、大丈夫。
 芽がでて、大きくなる前につみ取ってしまえばいいのです。

 そして、その後には、もっと大きなプラスのタネを蒔いてみましょうよ。

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【癒しのことば】Vol.195 2001/3/27        
   総発行部数:5817部

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 「成功した人々のほとんどがお金ではなく、満足と、仕事がもたらすチャレ
  ンジのために働いている」

                -- マイケル・J・クティーノ --


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 目標とは、まるで地平線のようなものかも知れません。

 追いかけてそこへ到達することもできますが、たどり着いててみると、もっ
 と遠くの方にまた見えているものです。

 成功を、「がんばって大きな目標を達成すること」と定義したとすると、い
 つまでも遠くに見える目標に向かって、走り続けていなければなりません。

 あるいは、いくら進んでもあそこには届っきこないんだから、とやる気もな
 くしてあきらめてしまうかも知れませんね。


 人生をもっと楽に生きるために、自分の成功の定義をちょっと振り返ってみ
 てはいかがでしょうか。
 
 あなたが目指す目標が、どんなに立派であっても、社会的に大きな意義があ
 ろうとも、あるいは経済的な成功を約束してくれるものであっても、やって
 いて楽しみを感じられないとしたら、それを達成することが本当に成功なの
 でしょうか。

 高い地位についていたり、お金持ちであっても、生きることを楽しんでいな
 い人と、何もなくても生き生きと人生を楽しんでいる人のどちらが本当の成
 功者といえると思いますか。
 また、どちらと仲良くなりたいですか。

 他の人が何と言おうと、あなたにとって価値のある目標、つまりそれを目指
 すことがワクワクして楽しいと思える目標をみつけることが、あなたの成功
 にとっては意味があるようですね。

 もちろんお金はあるに越したことはないですが、経済的な豊かさは、きっと
 あとからついてくるものでしょう。

 また、自分の目標へは、すぐに辿り着けるわけではありませんし、そこへ至
 る道は平坦なところばかりではないかも知れません。

 ときには、道に迷ってしまったり、立ち止まってしまうこともあるでしょう。
 落ち込んでとても前へ進む気にはなれないときもあるかも知れません。

 そんなとき、いくらつらくて苦しく感じていたって、まだ自分が目標への道
 にいるのならば、それで充分なのです。

 目標へ進む道は一本だけではありません。
 遠回りしたって、別に構わないのです。

 けっしてあせったり、無理したりすることもないのです。
 失敗や行き詰まりを、私たちが学ぶべきものを教えてくれるメッセージだと
 受け止めることができれば、それも私たちの成功に必要なものであると気づ
 くことができるでしょう。

 自分を信じていれば、いつか楽しく生き生きできるものに変わっていくので
 す。
 
 「生き生きと楽しみながら、自分の目標に向かって進んでいること」
 
 これこそが、私たちの成功の定義なのではないでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.194 2001/3/26        
   総発行部数:5807部

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 「人を幸福にするものは、どれだけたくさんのものを持っているかというこ
  とではなく、手持ちのものをどんな風に楽しむかという事である。」

              -- チャールズ・H・スパージョン --


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 私たちは、自分に「足りないもの」、「持っていないもの」を手に入れるこ
 とが重要であると教えられてきました。

 テストでは普通、正解できた答えより、間違ったところを補強するように指
 導されますし、会社でも、あと何がればさらに成績が上がるか出世できるか
 ということに注目します。

 そして、その「ない」ものを得ようと努力することは、実際に私たちの成長
 にとって役に立つことも多いようです。

 ですからそれを学んだ潜在意識は、
 「お前にはあれがない、これもないぞ」
 といつも耳元で囁いて、私たちをもっともっとがんばるようにし向けている
 ようです。

 また潜在意識は、私たちに「ある」ものを見ないようにしてもいるようです。
 だって、もし私たちが、今、「自分が持っているもの」「ある」ものに満足
 してしまっては、もうそれ以上向上しようと努力をしないのではないかと、
 恐れているからのようです。

 ですから、私たちがいくら立派な車を持っていても、知り合いが自分よりさ
 らにいい車を手に入れたと聞くと、たちまち自分がいい車を「持っていない」
 と感じて、悲しくなってきたりします。

 また、物質的なものだけではなく、私たちが今の仕事にある程度満足してい
 たとしても、友人がもっと仕事にやりがいを見いだして働いているのを知る
 と、突然、自分の仕事がみじめで「恵まれていない」と感じ、嫉妬したりす
 るようになるかも知れません。

 その結果、自分が「ない」ものを手に入れようとさらに努力を重ねることに
 なります。

 でも、「ない」という視点ですべてを見ていれば、たとえ世界中の富を手に
 入れたとしても、やっぱり「ない」ものばかり目につくでしょう。


 本当に私たちが幸せを感じるのは、今「ある」もので、人生を楽しむことで
 はないでしょうか。
 「楽しむ」とは、本当に自分自身の人生を生きる、そして自分の才能や創造
 性を自由に活かしてあげるということです。

 ここでまた出てきそうな、潜在意識の囁き声に気をつけてください。
 これは、現状に満足してそれ以上、向上しなくてもよいということではあり
 ません。

 自分の人生を生きている人ほど、他人がどれだけのものを持っているか、と
 いうことはほとんど気にしていないようです。
 それよりも、どうすればより自分を成長させていくことができるか、また他
 の人も幸せになれるかということの方が大事で、それを実践しているのです。
 

 ちょって視点を変えて、よく見てください。
 あなたが自分のための人生を「楽しむ」ために必要なものは、すべてあなた
 のなかに「ある」でしょう。

 あとは、それを思いっきり楽しんでいきましょうよ。

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【癒しのことば】Vol.193 2001/3/23        
   総発行部数:5753部

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 「何か手のつけられないような困難に出会ったら思いきってそのなかに飛び
  込み、不可能と思っていたことを可能にすることだ。
  自分の能力を完全に信頼していれば、必ずやれる」

                   -- デール・カーネギー --


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 何かをやりたいと思っているけれどなかなか決断できなくて……

 そんなことを思っている人は、案外たくさんいるようです。
 理由としては、過去にした選択が結果的に誤っていて痛い目にあったという
 経験が邪魔をしているということが考えられます。

 自分が何かを決断すると、その結果に対して自分が責任を取らなければなり
 ません。
 知らぬうちに、それを避けようと決断するのを延ばしたり、逃げたりしてし
 まっているようですね。

 でもそれは、“決断しない”ということを決断していることにもなります。
 その決断の結果に対しても、やっぱり自分が責任を取る必要があるでしょう。

 また、子ども時代に自分の選択を非難されたという経験があり、そのせいで
 何かを決めるのは他の誰かに任せた方が安全だと思うようになったのかも知
 れません。

 これもよく考えてみると問題ですよね。
 だって、他の人にはあなたにとって何が本当に必要なのか正確にはわからな
 いからです。
 その人にとってのベストな選択が、私たちにとってもいいものであるとは、
 必ずしも言えないようです。

 いずれにせよ、長い間、自分で決断するということをしなかった人がちゃん
 と自信を持って決断できるようになるためには訓練が必要です。

 でないといざ決断しようというときになって、どうすればいいのかわからず
 迷ってしまうことになります。
 すると、やっぱり自分は決断力がないんだと、ますます落ち込んでしまうこ
 とにもなりかねません。

 どんなことでも、慣れないうちは意識的に練習が必要です。
 自動車の運転などでも、はじめのうちはぎこちなくても次第に慣れてくるも
 のです。
 そうなるともう意識しなくても、スムーズにできるようになってきます。

 自分には決断力がないと思っている人は、自分に決断力の若葉マークが付い
 ていることを忘れないでください。

 まずはじめの練習として、必ず決断するぞということを意識してください。

 たとえば、
 「今日のお昼は何を食べようかな」
 ということを決断するときでも、何かを選ぼうと思わないといつまでたって
 も決められないものです。
 「何でもいいや」とか
 「君と同じもの……」
 などは、ちゃんと自分の責任で決断したことにはならないでしょう。

 それから、どんな選択肢があるかを確かめてみます。
 これもお昼を例に取ってみますと、予算や時間的な制限で、どんなものでも
 選択できるわけではないということがわかってくるでしょう。
 
 そこで、ラーメン、ハンバーグ、カレーライス…… などが思いつけば、あ
 とはそれをひとつずつ思い描き、食べているところを想像して、自分の身体
 や心がどんな反応をするかを感じてみるのです。

 そして、そのなかでいちばん肯定的な反応をしたものを選ぶようにしていく
 のです。
 はじめは大変ですが、慣れるともう意識しないでも、ちゃんといちばん最適
 な決断ができるようになってくるものです。

 
 そして決断することに充分慣れたら、こんなことも決断してみてくださいね。

 ・私は、いつも幸せだだ。
 ・やりたいことを楽しみながらすることができる。
 
 それから……

 ・私は、自分が大好きだ!

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【癒しのことば】Vol.192 2001/3/22        
   総発行部数:5740部

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 「人間にとってもっとも尊ぶべきことは、はっきり自覚した目的をもつこと
  と決断、さらに実行なのである」

                         -- ゲーテ --


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 「黒いイヌのことを考えないでください」

 と言われて、黒いイヌのことを考えずに済む人がどれほどいるでしょうか。

 さらに、大きな日本犬で、耳のところに茶色いブチがあって、赤い首輪をし
 ていて……などと具体的に言われれば言われるほど、そのイヌのイメージ
 が鮮明に浮かび上がってきてしまいます。


 私たちが目指す目標にしても、「~しないようにしたい」とか「~をやめる」
 などというふうに表現していると、好ましくないものをいつも頭に描いてい
 ることになってしまうようです。

 私たちの心の傾向として、いつも思い描いていることが実現しやすくなると
 いうことがあります。
 避けようと思っていることでも、やめようやめようと思えば思うほど、イメ
 ージは鮮明になり、気がつくとついやってしまっているというになってしま
 います。

 「禁煙したいと思っているのに、うかくいかない」
 「間食がやめられなくて……」

 などと失敗を繰り返す人には、こんなケースが多いようですね。

 こんなときは、心の焦点を、自分が本当に望むことに向けるだけで大きな変
 化があるようです。

 先ほどの例で言えば、
 「いつもリラックスした気分でいることができる」
 「毎日規則正しく、バランスの取れた食事をしっかりとる」
 とすればよいようです。


 また、目標の達成基準をはっきりさせておくというということも重要です。

 たとえば、
 「いい母親になりたい」
 という目標を持っている人がいたとします。

 その人が、子どもたちがよろこんでいれば、自分はいい母親なんだと思って
 いるとしたらどうでしょうか。

 ひょっとしたらその人は、子どもをよろこばすことばかりを考え、本当に必
 要な時にも叱ったり、厳しくしたりすることをしなくなるかも知れません。

 あるいは、
 「子どもが~できるようになる」
 といった基準もあまり意味がないようです。

 これは母親の基準ではなく、子どもがそうしようと決め、自分が達成するべ
 き目標なのです。

 本当に意味のある基準は、子どもたちの本当の成長を願い、そして「私が」
 どうすれば、「私の」望みが達成されるだろうかというところからみつける
 必要があるようです。

 私たちが本当に必要としている、自分にふさわしい目標さえみるけることさ
 えできれば、それを手に入れる可能性も高くなってくるのです。


 さあ、「あなたが」「あなたのために」大切な目標は何ですか?
 そして、本当に目指すことは何でしょうか?
 それをはっきりさせるためには、少し時間をかけてみましょう。
 
 すべてはそこからはじまるのですから。

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【癒しのことば】Vol.191 2001/3/21        
   総発行部数:5721部

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 「人生は困難である必要はありません」

  -- サネヤ・ロウマン(『リヴィング・ウィズ・ジョイ』より)--


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 わり算にだけあって、たし算やひき算、そしてかけ算にはないものはなんで
 しょう。
 
 それは、答えが得られない(=割り切れない)ことがあり得るということで
 す。
 たとえば、3÷2には整数では答えは得られませんね。
 どうしても「あまり」がでてきてしまうことになります。

 それでも何とか割り切ろうとすると、小数点以下の数字を考慮に入れる必要
 があります。
 すると、3÷2=1.5となり見事に割り切ることができるのです。

 「割り切る」とは何かを受け止めつということですから、私たちがそのものを
 どう理解して受け入れるかということでもあります。

 私たちが生きていく上でも、人間関係や仕事などで、どうしても割り切れず
 に「あまり」がでてくることがあります。
 そんなとき、ちょっと視野をひろげてみると(ちょうど小数点という概念を
 導入するように)、ちゃんと割り切れて、すべてがうまくいくということも
 よくあるようです。

 しかし、どうしても割り切れないこともあるのではないでしょうか。
 10÷3=3.33333333……となり、どこまでいっても終わり
 がありません。
  
 ましてや世のなかの現実は、簡単に割り切れないことの方が多いような気が
 します。

 そんなとき、「あまり」の存在を受け入れることができるかどうかは、私た
 ちが楽に生きていくことができるかどうかということに深く関わっているよ
 うです。

 「あまり」を余分なものと考えていると、それを無くすためにかなりの努力
 を強いられることになります。
 たとえば、必死で答えを見つけようと、どこまでも計算を続けたり、割り切
 れるために、もっと違う概念はないかとあれこれ追い求めたり……

 人によっては自分が納得できるように無理矢理に四捨五入してみたり、思い
 切って「あまり」存在を無視して、切り捨てたりすることもあるでしょう。

 そんな人たちは、世のなかのことはどんなことでも、絶対的な基準があり何
 でも二分法で割り切れるのだと思い込んでいる傾向が強いようです。

 「いい」か「悪い」か、「善」か「悪」か、「役に立つ」か「無用である」
 のか。
 あるいは「正しい」か「間違っている」か……

 そんな人に限って、自分にとても厳しい基準を持ち、人はいつも「正しく」
 「良く」あらねばならないと思い込んでいることが多いようです。
 それがどんなに苦しくても、困難な道でも、その人がちゃんと割り切って
 「正しい」と答えを出したことにこだわり、がんばり続けてしまうもののよ
 うです。


 だけど、もうひとつの道として、「あまり」を楽しんでみるという選択もあ
 るのではないでしょうか。

 それは「正しい」かも知れないし「間違っている」かも知れない、でも自分
 には「面白そうだ」という「あまり」がでたから、とにかくやってみよう。

 そんなふうに思えると、結果的には正しい答えが手に入るのかも知れません
 ね。
 それが「あなたにとって」正しかったのかどうかという答えが。

 だって、私たちの基準は、数学や科学の基準とはちょっと違っていることが
 多いようです。
 ましてや、他の人の基準とは、全然違うのですから。

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【癒しのことば】Vol.190 2001/3/20        
   総発行部数:5698部

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 「ある者は明日に、他の者は来月に、さらに他の者は十年後さきに希望をか
  けている。
  ひとりとして、今日に生きようとする者がいない」

                -- ルソー(フランスの思想家)--


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 悩みを持っている人というのは、とても欲張りであることが多いようです。

 たとえば、就職先を決めかねている学生がいたとします。
 「あの会社は、知名度はあるし安定しているけど、転勤が多そうだし……
  こっちの会社は、仕事はやりがいがありそうだけど、小さいから給料は安
  そうだしなぁ……」

 などと、あれも欲しい、これも欲しいと気持ちが揺れてしまうようです。

 結婚しようかどうしようか迷っている人だって、
 「結婚したい気持ちはあるけど、結婚したら遊べなくなってしまう……」
 と、何もかも手に入れようとして悩んでいることが多いようです。

 これは両手一杯にお菓子を持っているのに、もっと他のお菓子も欲しいとダ
 ダをこねているようなものです。

 何かを手に入れようとしたら、何かを手放す必要があるのですが、悩んでい
 る人の多くは、何も手放したくはないと、頑なに掴んだ手を握りしめている
 もののようです。

 「何でも思い通りにしたい」と欲張るから、「思い通りにならない」ことが
 あると、苛立ったり、自分を被害者だと思ったりしてしまいます。

 それが多くの「悩み」の正体なのではないでしょうか。


 本当に楽な生き方は、「何でも思い通りにしよう」と、あれもこれも抱え込
 むよりも、握りしめた手をひらいて、今自分にいちばん必要なものを自分の
 意志で選んで、自分の力で掴むことです。
 
 そしてその自分が選んだことに対して、自分の責任でやり遂げようと努力す
 るのです。
 さらに、その過程を思い切り楽しんでみることができれば最高です。

 それこそが、自分のための人生なのではないでしょうか。


 これは時間だって同じです。

 私たちが生きることができるのは、今この瞬間だけなのです。
 今を生きながら過去や未来を同時に掴んでいることは不可能です。

 過去を悔やんだり、未来を思い悩んだり。
 あるいは昔の思い出に浸ったり、将来の夢ばかり追い求めることもいいです
 が……
 
 今、この瞬間、自分がワクワクすることを自分で選び、それを楽しんでみる。
 それが本当に「生きる」ということなのではないでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.189 2001/3/19        
   総発行部数:5693部

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 「一切の人生の果実は、その人が蒔いた種子のとおりに表現してくる」

                        -- 中村天風 --


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 過去を振り返ってみて、「いいこと」ばかりがあった人と、「嫌なこと」ば
 かりだった人との違いは、たったひとつのようです。

 それは、「いいこと」に焦点を合わせているか、「嫌なこと」に焦点を合わ
 せているかという違いだけなのです。


 たとえば、自分はいつもツイていない、と思っている人がいたとします。
 その人に訊いてみましょう。
 「どんな時に、ツイていないと思うのですか?」

 「そうですね……
  駅に駆け込むと、一足違いで電車が出発してしまったときなんかに、つく
  づく私はツイていないなぁ、と思いますね」

 でも、その人だって毎回毎回、電車に乗ろうとする度に、置いてけぼりをく
 らっているわけではないでしょう。
 それまでには、何十回、何百回もちゃんと電車に乗った経験があるのに、そ
 れは忘れて、たったの数回、目の前を電車が行ってしまったということを鮮
 明に覚えているのです。

 それで、自分はいつも、どんなときもツイていないと思ってしまうのです。

 逆に、私はツイている、と思っている人は、ほんの些細なことにでもよろこ
 びを発見し、それをいつまでも覚えているもののようです。


 実際は、どんな人でも毎日、同じくらい幸運な体験をしているのではないで
 しょうか。
 問題は、それを幸運と見ることができるか、できないかということにあるよ
 うです。

 ちゃんとものを見ているつもりでも私たちは、どうやら知らないうちにメガ
 ネをかけているもののようです。

 ある人たちは、いいことに焦点が合っている「いいことメガネ」をかけてい
 ます。
 またある人たちは、嫌なことばかりがよく見える「嫌なことメガネ」をかけ
 ているのです。

 ちょっと自分のメガネを外して調べてみてください。
 あなたのメガネは「いいことメガネ」ですか?
 それとも「嫌なことメガネ」でしょうか。


 私がオススメするのは、「幸せメガネ」というものです。
 それをかけて、自分の過去の思い出を見てみてください。
 どんなことが見えてきますか?

 そして、「幸せメガネ」で自分の未来を見てみてくださいね。

 はたして、どんなすばらしい明日が見えてたでしょうか?

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【癒しのことば】Vol.188 2001/3/16        
   総発行部数:5614部

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 「自ら育つものを、育てようという心。
  それが育ての心である。世にこれほど楽しい心があるか」

             -- 倉橋惣三(日本保育学会初代会長)--


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 アメリカのあるプロボウラーが、幼い自分の息子をボウリング場へ連れてい
 きました。

 父親は、この日のために、軽いボールを特注していました。
 また特別に、ピンを前の方に並べるように頼んでおいたのでした。

 坊やはまだおぼつかない足取りで、生まれてはじめてボールを両手に抱えて
 投げようとしますが、ボールはドンと下に落ちてしまいます。
 そして力なく転がっていって横の溝にはまってしまったのです。

 ところが、そのボールは見事に1本のピンを倒したのです。

 実は、父親が頼んでいたのは、ピンを前に並べることだけではなく、溝にも
 ピンを立てるようにもしてもらっていたのでした。

 そしてこの坊やのすばらしい快挙には、父親だけではなく、そこに居合わせ
 た人たちみんなが、惜しみない拍手喝采を浴びせました。

 坊やにとって、はじめてのボウリングは、大成功を収めたのでした。

 坊やは、よろこんでまたボールを投げます。
 これも溝を転がったのですが、もちろんピンを倒します。
 またまた拍手喝采です。

 坊やはますますやる気を出し、次々とボールを投げました。
 こうして、坊やはよろこびながらボールを投げているうちに、少しずつ力強
 く、ちょっとずつ遠くまで転がせるようになっていったのです。

 父親は、そんな坊やに合わせてピンの位置を次第に遠くにしていきましたが、
 必ず毎回倒れるように調整していくように気をつけるようにしました。


 子どもが何か新しいことを学ぼうとするとき、いちばんいいやり方は、今で
 きることからはじめて、徐々に難しく(ただし、毎回成功するように)して
 いくことです。
 そしてうまくそれをクリアすれば、思いっきりホメてあげるのです。
 すると子どもたちはやる気を出し、どんどん成長していこうとします。

 逆に最悪の方法は、その時の子どもの実力では、とてもできそうもないこと
 をやらせ、失敗すると叱ったり責めたりすることです。
 そんなことを繰り返すと、子どもはやる気を失ってしまいます。
 それだけではなく、自信も失い、本来できるはずのことまでやろうとはしな
 くなってしまうのです。

 
 これは大人になった私たちも同じです。
 ときには失敗を重ねて、落ち込んでしまうときもあるでしょう。

 でも、そんな時、もっとがんばらねば、何とかこの壁をクリアしなければ、
 などと思い詰めるのは、かえって逆効果のようです。
 
 もし、資格試験に失敗してしまい、再チャレンジしようというのなら、
 「よし、明日から毎日10時間は勉強するぞ!」
 とできそうもないことを目標にするよりも、もっと小さなことでいいから確
 実にできることをやってみることの方が、どれだけ意味があるかわかりませ
 ん。

 たとえば、参考書を1ページだけ読んでみる、いや、ただ参考書を机の上に
 置いてみるといったことでもいいかも知れません。
 そしてそれをちゃんとやり遂げた自分をホメてあげてください。


 確かに、それは小さなちょっとした1歩かも知れません。
 でもその1歩は、大きな進歩のタネになるのです。

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【癒しのことば】Vol.187 2001/3/15        
   総発行部数:5602部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「人は朝起きたとき、その日1日、幸福でいるか不幸でいるかを選ぶことが
  できる。
  でも、ほとんどの人は、不幸でいる方を選ぶ」

          -- バグワン・ラジニーシ(インドの宗教家)--


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 私たちのなかには、ひとりの小人が棲んでいます。

 この小人には、私たちを安全に生きていけるように教え導くという使命があ
 ります。

 ですから私たちが幼い頃から、小人はいつも一生懸命に学んできたのです。
 どういうときにはどんな行動をすればうまくいくのか。
 危ない目に遭わないためには、何をしなければいいのか。

 どれがいちばんいい方法かを判断するために、小人は私たちが経験する出来
 事を分析し、情報を記憶していきます。

 親から叱られたときに、泣いて謝れば許してもらえたという体験を持つ人の
 なかにいる小人は、何か都合の悪いことがあれば、とにかく謝ればうまくい
 くと判断します。

 大声でわめいて反撃すると、親がひるんで何も言わなくなったことを経験す
 ると小人は、攻撃がいちばんだと記憶します。

 そして、いつも私たちの耳元で、どうすればいいのか囁いてくれるのです。

 ときには、同じようなケースでも、小人の教えたやり方でうまくいかないこ
 とや、もっといい方法がみつかることもあります。
 その都度、小人は、さらに私たちを守るための最善の方法を学んでいきます。

 でも、あまりにもデータが増えてくると、小人は困ってしまいます。
 だって、どれがいちばんいいのか選ぶのがたいへんなのです。
 
 そこで、あるとき小人は、今手元にある情報でもう充分だと決めるのです。
 そして、学ぶことはやめて、とにかく私たちの安全を守るという使命に専念
 して、必死にがんばり続けるようになるのです。


 幼い頃、両親にあまり構ってもらえなかった人がいました。
 甘えようとしても、親たちはいつも忙しく疲れていて、そんな彼を叱ります。

 彼が淋しい思いをしないように小人は、囁きます。
 「お前は、嫌われているから、親にはあまり近づかない方がいいよ」
 両親は、ききわけのよくなった彼に、もうなにも言わなくなります。
 小人は、立派に使命を果たしたと誇らしく思います。

 大きくなった彼は、両親だけでなく、どんな人にも心を開こうとはしません
 でした。
 小人が、その方が安全だからと、いつも言い聞かせていたからです。

 いつしかそんな彼にも好意を寄せる女性が現れました。
 彼も、彼女のことが気になっていたのです。
 小人は、彼に囁きます。
 「騙されるなよ。お前は、誰からも嫌われているんだ。心を許すと痛い目に
  あうぞ」

 彼は小人の言うとおり、彼女を無視したり、避けるようにしました。
 そんな彼の気持ちを察し、彼女はもう二度と彼の前には姿をみせなくなりま
 した。

 「ほらね。僕が言ったとおりだろ」
 満足げに小人は、彼に囁くのです。
 

 この小人は、「性格」とか「信念」あるいは「信じ込み」などという名前で
 呼ばれています。
 小人たちはいつも、私たちを守ろうと一生懸命なのです。

 でもたまには、私たちのなかの小人を自由にしてあげて、もっと広い世界を
 見せてあげてもいいかも知れませんね。

 だって今の私たちは、小人が学ぶのをやめた子どもの頃から、比べものにな
 らないくらい大きくなって、もっともっと大きな世界に生きているのですか
 ら。

 そして、自分の道はちゃんと自分で選べるくらい強くなっているのですから。

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【癒しのことば】Vol.186 2001/3/14        
   総発行部数:5514部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「そのままの自分でいい
  そのままの自分が百点満点」

                    -- 山崎房一(教育者)--


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 あるとき牧師が信者たちに、「今、何を祈っているのですか?」と問いかけ
 ました。

 すると病気の人は、「健康になれるように祈っています」と答えました。
 失業中の人は「安定した仕事を」、両親の愛に飢えて育った人は「いつも暖
 かい家庭を」と答えます。

 ところが、ひとりの人ははこんなことを言いました。
 「私は、どんなことからも逃げたいとは思いません。
  私が祈るのは、毎日の生活のなかで起こるすべてのことを正しいと信じ、
  すべてに意味を感じる力が欲しいからです。
  私は、自分がしあわせであることを感謝しています」

 その人は、見るからに幸福そうだったということです。


 どんな人のなかにも“光”と“影”は存在します。
 “光”とは、強さや、他の人に誇れる特技や性格などがあります。
 そして“影”は、弱さや不安に思う心、他の人には知られたくない自分の嫌
 ところなどです。

 ほとんどの人は、“光”の部分はよろこんで人に見せようとします。
 また、この“光”だけが本当の自分なのだと思い込もうとするようです。

 そして“影”の部分は否定して、できるだけ他人には知られないようにしま
 す。
 ときには、自分自身にも見えないように覆い隠そうとするもののようです。

 でも、いくら覆い隠しても“影”だって自分の一部ですから、ときには顔を
 覗かせることもあるでしょう。
 それを否定するということは、自分を否定することになるのではないでしょ
 うか。
 それは自分を苦しめることになってしまうのです。

 それに、心の法則として、否定すればするほど、こだわればこだわるほど、
 その存在が大きくなっていくということもあるようです。

 自分の“影”の存在も認めて、受け入れることができれば、“光”と“影”
 はバランスを取り戻し、調和して循環することができます。
 
 強くなるためには弱さが必要ですし、自信を持つためには、恐れる気持ちも
 持つ必要があるようです。
 どうしようもない自分がいるから、何でもうまくいく自分がいるのです。

 “光”と“影”どちらも私たちの一部分です。
 そのどちらにも部分にもこだわることなく、すべてを認めることが本当の自
 分を知ることになるのです。

 何をしなくてはいけないと思い込んでいるのか、何を手に入れることができ
 ないと思い込んでいるのか。
 どうあらねばならないと決めているのか、どうあってはいけないと決めてい
 るのか……

 そんなこだわりから自由になれば、知ることができるでしょう。
 本当は何がしたいのか、何がしたくないのか。
 何をするために、「今」「ここ」にいるのか。

 そしてそれこそが、「あるがままの自分」を受け入れることになるのではな
 いでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.185 2001/3/13        
   総発行部数:5444部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
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 「自分こそ自分の道しるべである」

                         -- ブッダ --


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 成功を手にしていたり、自分の思うように人生を楽しんでいる人に共通して
 いることのひとつに、「自分は誰」で「どこへ行きたいのか」をちゃんと知
 っているということが挙げられるようです。

 どこかへ旅をするのでも、「出発点」と「目的地」がわからなければ、地図
 を調べることもできないし、どんな交通手段を使えばいいかも選べません。

 あるいは「目的地」を知っているつもりでも、それが自分の本当の行くべき
 ところではなくて、いつまでたっても辿り着けない、進めば進むほど苦しく
 なってしまうということも、よくあるようです。

 この「目的地」は、あくまでも自分にとっても「目的地」なのです。
 他の人の目指すところなど問題ではないのです。
 でも私たちは「目的地」を探すのに、しばしば他人のものさしを使ってしま
 っていることがあるようです。

 たとえば、
 ・いいかっこうをしたい
 ・親や恩師の期待を裏切りたくない
 ・世間一般の価値観を、そのまま受け入れてしまう
 など、いろいろな理由で、自分の本当の「目的地」とは違うところを目標と
 していることも多いようです。

 また、自分の「目的地」を誰かに相談して決めてもらったり、占いなどに頼
 りたがる人もいます。

 もちろん、誰かの意見や占いなども、それをヒントとして選択に活かすのな
 ら問題はないでしょうが、自分の外のものばかりにすべてをまかせてしまう
 というのも、うまくいかないと責任をそこになすりつけるようになってしま
 うのではないでしょうか。

 そんな人はいつまでたっても、自分で責任を取ろうとせず、またどこかに拠
 り所を探しては、自分のものではない「目的地」を目指すということを繰り
 返すことにもなりかねません。


 成功という自分の本当の「目的地」を見つけるには、まず「出発点」つまり
 自分自身についてもっと学ぶ必要があるようです。
 よく知っているつもりでも、本当にはわかっていないのが自分ではないでし
 ょうか。
 本来の私たちは、「自分はこんな人間だ」と思っているよりも、もっともっ
 大きく、いろいろな可能性を秘めているのです。

 それを理解するためには、まず自分のことはどんなことでも自分で責任を取
 るという心の姿勢が大事になってくるようです。
 そうすると自信を持って、自分の道を進んでいくことができるようになりま
 す。

 すると、本当は自分が自分の力で何をすることが楽しいのかがわかり、「ど
 こに行きたいのか」が見えてくるようになってくるでしょう。
 「目的地」さえみつかれば、あとはそこへ向かって進む道程を楽しむことも
 できるのです。

 そして、そこへ辿り着くための頼りになる道しるべは、ちゃんと自分のなか
 にあるのだということもわかってくるのではないでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.184 2001/3/12        
   総発行部数:5424部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。
  しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」

                     -- 森信三(教育者)--


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 どんなに細かいところでも、そのままに写して出してくれる鏡と、何となく
 歪んでいて、自分が見たいところを見たいようにしか写さない鏡があるとし
 たら、あなたはどちらを選びますか。

 私たちは、知らず知らずのうちに、歪んでいる鏡を選んでいることが多いよ
 うです。
 どうも私たちは、あんまり細かいことや、見たくないところに気づきたくな
 いと思ってしまうようですね。

 ちょっとあなたのまわりにいる人を考えてみてください。
 あなたに、手きびしい意見を言ってくれる人がどれだけいるでしょうか。
 いろいろ批判してくれる人がいるでしょうか。
 
 人間は他人との出会いを通して、自分の姿を振り返ることになります。
 そう考えると、もしまわりにきびしい意見を言ってくれたり、自分が気づか
 ないようなことを指摘してくれる人がいれば、とても役に立ちます。
 
 ところが、多くの人はそういう人を敬遠し、少々のことには目をつぶって自
 分を受け入れてくれる人のところを好みます。

 これを鏡にたとえてみたまでです。

 自分の成長のためには、あいまいな鏡よりは、なんでもはっきりと写る鏡の
 方が、意味があるようですね。

 もちろん何でもかんでも批判されるのも、つらいものですが、人間は外界の
 いろいろな刺激によって、自らを見つめることができるのです。
 難しいことに出会うと工夫して乗り越えようとしますし、思うようにいかな
 いことがあると、はじめて自分のあり方や行動を振り返るようになるのでは
 ないでょうか。

 他人という鏡は、そのきっかけを与えてくれるのです。

 よく嫌な上司や先輩がいて、職場へいくのがつらいという人がいますが、も
 し、あなたの職場に、とてもきびしい先輩や上司がいたとしたら、その存在
 に感謝してみましょう。
 その人は、あなたに嫌われ、自分がイヤな気分になるのを覚悟で、そんなき
 びしいことを言ってくれているのですから。

 大事な鏡だと思えば、今日はどんなことを写してくれるかなぁ、と職場へ行
 くのも楽しみになるのではないでしょうか。
 その方が、精神衛生上もいいようですね。


 そして、その他の関係の人でも、あなたが今気づくべきことは、誰かがちゃ
 んと写してくれているもののようです。
 人は、必要なときに、必要な人と出会ようになっているようですから。


 逆にその人にとっても、あなたはすばらしい鏡なのかも知れませんね。

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【癒しのことば】Vol.183 2001/3/9        
   総発行部数:5427部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「今できないことは、10年たってもできない。
  思いついたことはすぐにやろう」

                 -- 市川左團次(歌舞伎俳優)--


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 彼が、絵描きになりたいと思ったのは、小学校4年生のときでした。

 直接のきっかけは、ある絵画コンテストの小学生の部で、金賞を取ったこと
 でしたが、そのころ両親に連れられて行った美術館で見た、ヨーロッパの印
 象派画家たちの絵に、かなり感動を覚えたことも影響しているようでした。

 いつか、あんな絵を描いてみたい・・・
 もし僕の絵が、こんなふうに美術館に展示されていたら、いいだろうなぁ・・・
 彼は、そんな夢を心に抱くようになったのでした。

 彼は、もともと絵を描くことが好きでした。
 両親や教師も彼の絵に、特別な才能のかけらを感じていました。

 でも小学生の彼は、絵画教室へ通うとか、毎日デッサンの練習をするとかい
 うことは、考えていないようでした。
 絵を描くことは好きでしたが、テレビを見たり、同級生たちと遊んだりする
 ことも、同じように楽しかったのです。

 それに、まだまだ時間はたっぷりあるのです。

 中学に入ると、彼はいきなり学級委員を任されたり、学習塾へ通いだしたり
 と、急に忙しくなってしまいました。
 
 それでも、画家になりたいという夢は、ずっと持ち続けていました。
 ただ彼は、そのうち絵の練習をしようと思いながら、高校時代も勉強や遊ぶ
 ことに時間をとられてなかなか思うようにいかなかったのです。

 卒業式は、彼にはとても大きな意味を持っていました。
 やっと、自分自身で時間をコントロールすることができるようになるのです。

 とりあえず彼は、就職をして学費を貯めながら独学で絵を勉強することにし
 ました。
 そのため、両親の家をでて、会社の寮に入りました。
 2,3年したら、美大かデザインの専門学校へいくつもりだったのです。

 はじめての仕事は楽しかったのですが、寮に帰ると彼は疲れていたので、と
 ても絵を描くことはできませんでした。

 数年してすっかり仕事が面白くなった彼は、もう美大へ行くことなど忘れて
 しまっていました。
 でも、いつかは絵を描いて、偉大な画家になるんだということは夢見ていま
 した。
 いつも頭に浮かぶのは、自分の絵が世界中の美術館に飾られて、人々がそれ
 を賞賛しているところだったのです。

 やがて彼は結婚し、子どももふたり生まれました。
 仕事や家族を愛していましたが、ある日彼は知りました。
 もう画家になるどころではない、もはや毎日が生きるための戦いになってし
 まっていることを。

 そんなころ、彼は道を歩いているときに、車にひかれてしまいました。
 幸いケガはたいしたことはなかったのですが、車にぶつかった瞬間、自分の
 夢のことが頭に浮かんだのです。
 そして、何かに裏切られたような気がしました。

 誰が裏切ったのか、何が裏切られたのか……
 彼は、病院のベッドの上で、すべてを理解しました。

 自分自身が、自分の夢を裏切っていたのです。
 彼はこの何年か、いちまいの絵も描いていませんでした
 もし、夢を実現させるために、毎日すこしづつでも絵を描く努力をしていた
 ら、偉大な画家になれかかも知れなかったのに、彼はそれをしなかったので
 した……

 

 「いまというときいまはなし、『ま』の字きたれば『い』の字すぎゆく」
 という道歌があります。

 「いま」の「ま」を言ったときには、もはや「い」の字は過ぎ去り、もう二
 度とは帰ってこないということですね。

 さあ、この大切な「いま」に何をやりましょうか。

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【癒しのことば】Vol.182 2001/3/8        
   総発行部数:5398部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
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 「旅に終わりがあるのはいいことだ。
  でも結局、大事なのは旅そのものだ」

         -- アシュラ・K・ルグイン(アメリカの作家)--


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 世界中のどこでも好きなところへ、旅行してもいい。
 しかも制限時間なし。
 どんなルートを通ってもいいし、すきな場所にすきなだけ滞在しながらでも
 構わない。

 そんな機会が与えられたとしたら、あなたはどんな旅をしたいですか?

 とにかく目的地を目指し、最短距離を選んで、ひたすら突き進むでしょうか。
 それとも、まわりの景色を眺めたり、いろいろな出来事や人との出会いを楽
 しみながら、ゆっくりと旅をするでしょうか。

 
 実は、私たちには、いつもこの「どこへでも自由に旅をする」機会が与えら
 れているのです。

 自由な旅の目的地を、人生の目標だと思ってみましょう。
 どんな目標を選んでもかまわないし、そのためにどんなルートを通るかは、
 自分が決めればよいことなのです。

 そして、本当に大切なのは、目的地に到着することではなくて、旅そのもの
 だということも多いようです。
 目標を達成することも大事ですが、その過程にこそ人生の真の意味があるの
 ではないでしょうか、


 目的地に到着することこそが重要だと考え、がむしゃらに突き進んでいると、
 せっかく到達した場所を充分に楽しむヒマもなく、さらに次の場所へ出発し
 たくなってくるかも知れません。

 もちろん、そんな旅が必要なときもあるでしょうが、のんびりと旅を楽しん
 で、たどり着いた目的地でゆっくりとまわりの景色を味わってみるというこ
 とも自分を豊かにしてくれるかも知れませんね。


 ときに私たちは、自分は絶対に「そこ」を目指さなければ「ならない」し、
 そのためには、「この道」を通らなければ「ならない」と思い込んでいるこ
 とがあります。
 そして寄り道や立ち止まることは、時間の無駄だと考えています。

 そんな旅はひょっとしたら、とても苦しいかも知れません。
 あなたがそう感じているとしたら、本当にそれが自分が選んだ目的地やルー
 トなのか考えてみてもいいかも知れませんね。

 ちょっとひと休みして、まわりの景色を眺めてみてください。
 本当は、世界はもっと広くて、あなたは自由で、どこへでも旅をすることが
 できる切符をを手に持っているのではないでしょうか。

 せっかくですから、本当にあなたが望んでいるところへ出かけてみましょう
 よ。
 私たちは、旅を楽しみ、生きるよろこびを充分に味わうために、ここにいる
 のですから……

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【癒しのことば】Vol.181 2001/3/7        
   総発行部数:5382部

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 「家族のあいだに調和が保てれば、
  人生は成功だ」

           -- アメリカインディアン・ウテ族の格言 --


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 昔、ある国の川辺に、ひとりの粉ひき男が住んでいました。

 男は、朝まだ暗いうちから水車小屋へでかけ、日が暮れると家に帰りま
 す。
 そして、
 「私は、世界でいちばんしあわせ者~」
 といつも楽しそうに歌いながら粉をひいていました。

 雨が降ろうが、雷が鳴ろうが、この男の歌声が聞こえない日はありません。
 いつしか人々は、男のことを「しあわせの粉ひき男」と呼ぶようになり、そ
 の評判は、国中に広がることになりました。

 やがて「しあわせの粉ひき男」の噂は、国王の耳にまで届くようになったの
 です。
 「そんなしあわせ者なら、いちど見てみたいものじゃ」
 国王は、側近にそう仰せつけられ、男が働く水車小屋まで、家来を引き連れ
 てお尋ねになられました。

 「私は、世界でいちばんしあわせ者~」
 国王の一行が、水車小屋に近づくと、なるほど男が歌っているのが聞こえて
 きます。
 その本当に楽しそうな歌声に、一同は聞き惚れてしまいました。

 国王は、男を自分の前にお呼びになり、こう尋ねました。
 「お前は、なぜそのように毎日がしあわせなのじゃ?」

 男は、すぐに目を輝かせて答えます。
 「私は、妻を愛しています。子どもを愛しています。友達を愛しています。
  妻も私を愛してくれています。子どもも友達も、私を愛してくれています。
  私は、仕事を愛しています。ただ、それだけのことでございます」

 国王は、それを聞くとウーンとうなりました。
 「お前のそのボロボロの服は、わしの黄金の王衣よりもすばらしい。本当に
 うらやましいものだ・・・」
 と思わずため息を漏らしたということです。


 どういうときに、うれしさや満足感、そして幸福感を持つかは、人それぞれ
 でしょうが、誰でも何かに感謝したり「ありがたい」と気持ちがしたときに
 は、しあわせを感じるのではないでしょうか。

 よく人間関係は、「ギブ・アンド・テイク」といわれます。
 普通、感謝や「ありがたい」という感情は、自分がしたこと(ギブ)よりも、
 してもらったこと(テイク)が多いときに感じるものですね。
 
 つまり、いつも感謝できる人は、もらっていること(テイク)が多いと感じ、
 不満を持っている人は少ないと思っているようです。

 感謝する人は、テイクが多いのだから、当たり前のように何かをしてあげる
 (ギブ)することができ、不満を持つ人は、こんなにしてやっているのに、
 とギブを出し惜しみするようになります。

 すると、ますます感謝できる人のところへテイクは集まり、不満を持つ人の
 ところからは、逃げていってしまいます。

 ギブ・アンド・テイクの法則とは面白いもので、ギブを大きくすれば、テイ
 クもますます大きくなっていくのです。

 どちらがしあわせで、どちらがそうでないかはすぐにわかりますよね。

 しあわせな人は知っているのです。
 自分がどんなに、テイクされているか。
 自分が生まれてくるために、この世界があり、愛する人が存在してくれてい
 る。
 そして、生きているということ。

 それを感じたら、本当にしあわせで感謝できますよね。
 もっともっとしあわせになるために、まずは、家族に大きなギブしてあげる
 ことからはじめてみてはいかがでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.180 2001/3/6        
   総発行部数:5370部

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 「過去を悔やみ、未来を案じるのも結構だが、行動できるのは今だけだ」

        -- アブラハム・マズロー(アメリカの心理学者)--


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 ある日、ブッダは、弟子たちにこう教えを語られました。

 「この世において、どんな人にも成し遂げられないことが5つある。
  ひとつは老いていく身でありながら、老いないこと。
  ふたつは、病む身でありながら、病まないこと
  3つには、死すべき身でありながら、死なないということ。
  4つには、滅ぶべきものでありながら、滅びないこと。
  5つには、尽きるべきでありながら、尽きないこと、である」

 避けがたいことは避けがたいという当たり前のことを知り、愚かな悩みを持
 たないことが、楽に生きていくためには必要なようです。

 でも多くの人は、この成し遂げられないことに突き当たり、自分の未来に対
 していたずらに苦しんでしまいます。

 さらに私たちは、死や病など避けがたいことだけでなく、今やっていること
 がうまくいくだろうか、人にどう思われるだろうかあれこれ気にしてしまい
 ます。

 
 また、仏教のなかに因果応報という概念があり、すべての「結果」は「原因」
 があって生じると教えられています。
 いい結果は、いい原因によって生まれますし、悪い結果は悪い原因がその元
 にあるのです。

 この教え自体は、もちろん正しく、この当たり前のことを知り、良い結果を
 成すために、良いことを行おうということは大切です。
 
 しかしやはり多くの人は、何かに行き詰まると、自分の過去に行ったことに
 原因があると、自分を責めてしまうようです。


 変えることができない「過去」をくやんだり、どうなるかわからない「未来」
 を思い悩んだりするよりも、「今」を生きて行動することこそが重要です。
 
 それが自分の思うような人生を作り上げていくことになるのですから。
 そして、私たちが行動できるのは、「今」しかないのですから。

 これだって、誰でも知っている当たり前のことですよね。

 こんな話があります。
 唐の時代の詩人である白楽天が、ある禅師に
 「仏教とは、どんな教えですか?」
 と尋ねると、禅師は、こう答えたました。
 「悪いことをしないで、良いことを行い、よりよく生きていくということで
 す」
 
 それを聞いた白楽天は、嘲笑します。
 「なんだ、そんなことなら、3歳の子どもでも知っていることですよ」

 ところが、そんな白楽天を、禅師は一喝します。
 「3歳の子どもでも知っていることだが、80歳の老人でもこれを行うこと
  が難しいのだ」


 難しいからこそ、生きていること自体がいつも学びの場なのでしょうね。
 心がけて、「今」を楽しんでみましょうよ。

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【癒しのことば】Vol.179 2001/3/5        
   総発行部数:5349部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「誰にでも与えるものはある。
  笑顔を与える、笑いを与える。
  求める活動から与える活動へ転換をはかりたい」

              -- 松下幸之助(松下電器創始者)--


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 グリム童話のなかに、高い塔にとじこめられた少女のお話があります。

 その少女は、年老いてしわだらけで、いかつい顔をした魔女に、小さい頃に
 さらわれてきたのでした。
 
 その高い塔は、誰も登ってくることができません。。
 そして、塔のなかには、鏡が1枚もなかったのです。

 魔女は、少女が外へ出たがると、いつもこう言いきかせていました。
 「お前は、わたしにそっくりさ。本当にわたしと同じように醜いんだよ。
  外へ出たっていいことなどありはしないさ」

 そのうち少女は、その塔から一歩も外へ出ようと思わなくなってしまいまし
 た。
 なぜなら彼女は、自分のことについて、魔女のいうとおりとても醜いのだと
 いうことしか知らなかったからです。

 ある日、少女が塔の窓から外を眺めていると、白馬に乗った王子さまがこち
 らにやってくるのが見えました。
 王子は少女をみつけて、救い出そうとしますが、どうしても高い塔に登るこ
 とができません。

 はじめはためらっていた少女は、自分の長い髪の毛を窓の外に垂らします。
 すると王子は、その髪の毛を編んで梯子を作り、それを伝って登ってきたの
 です。

 そして、ふたりが向かい合ったとき、少女は、王子のきらきら光る瞳に自分
 の顔が写っているのを見たのです。

 そのとき彼女は、生まれてはじめて自分がとても美しいということを知った
 のです。
 すべては、少女を塔に引き留めておこうとする魔女の策略だったのでした。

 魔女から逃れ塔を脱出したふたりは、いくつかの冒険を経ていつまでも幸せ
 に暮らすようになったということです。


 誰でも、自分自身について複雑なふたつのイメージを持っているようです。

 ひとつは、あるがままの自分のイメージ。
 もうひとつは、こうあるべきと自分が思い込んでいるイメージです。

 このふたつが一致していればいいのですが、たいていの人は、このイメージ
 がズレていて、それが自分を苦しめる原因になっているようです。

 こうあるべきという自己イメージは、誰か他の人によって造られたものであ
 ることが多いようですね。

 小さい頃から私たちは、両親や学校の先生、つまり私たちに絶対的な権威を
 持っている人たちから、こうしなさい、ああしなさい、こうするべきだ、す
 べきではない、これが正しい、間違っていると言いきかされてきたのです。

 そして、自分がやっていて楽しいことは、たいていは権威者たちの意にそぐ
 わなかったのです。
 
 絵を描くことが、漢字の書き取りも好きだったとしても、その時の気分は、
 机に座って宿題をするよりも、外で走り回りたかったとしても、そんなこと
 は誰もわかってはくれなかったのです。

 いつも、したいことをやっている自分でいては叱られ、権威者のいうとおり
 にしていれば、誉められていたのです。
 あるがままの自分はダメで、こうあるべき自分がよかったのです。

 
 もうそろそろ、そんな高い塔から外へ出てみてもいい頃かもしれませんね。
 醜い魔女のように自分を縛りつけている、こうでなければならない自分から
 逃れて自由になってみてはいかがでしょうか。

 そのために必要なことは、あるがままの自分の姿を知ることですね。

 高い塔の少女は、王子に出会うことによって、本来の自分を知りました。

 私たちだって、同じです。
 自分ひとりでは、なかなか自分のよいところを見つけることができないかも
 知れません。
 
 あなたが本当に他の人に与えることができるもの。
 それは自分のいいところ以外にはないのですから、与えるという行動が、あ
 るがままの自分をみるける近道なのかも知れませんね。