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【癒しのことば】Vol.172 2001/2/22
総発行部数:5028部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
けします。
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「フッテヨシ ハレテヨシ
ナクシテヨシ アッテヨシ
シンデヨシ イキテヨシ」
-- 竹部勝之進(「不運の時読む本」より)--
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かつて中国に「杞(き)」という国がありました。
その国では、いつか天が崩れ落ちてきて身を寄せるところがなくなることを
心配して、夜も眠ることができない人が多かったそうです。
そこで、ある人が「杞」の国へ行き、人々をさとすことにしました。
「天には大気があるのみである。そんなものが崩れてくるはずはないのだ」
その人が言うと、「杞」の人たちは、さらにこう心配します。
「果たして天が大気の集まりであるとしても、お日様や星が落ちてくること
はありませんか」
「日も星も、大気の集まりの中で輝いているだけのもの。たとえ落ちてきた
としても、怪我をすることはありえんじゃろう」
その人と「杞」の人たちの問答はさらに続きますが、一応「杞」の人たちの
心配は解けることになります。
ところがそれを知った「杞」の国の思想家たちは、人々を集めてこんな事を
言い出しました。
「雨風や雲にせよ、みな大気の集まりが天のなかで作ったものだ。また星や
大地なども、土が集まりできあがったものである。それを知ったら、どう
して崩れ落ちてこないと言うことができようか」
「杞」の人々は、それももっともだとまた心配をはじめたそうです。
この故事を紹介した道家の列子(れっし)は、こんなことを言っています。
「天地が崩壊するという者も間違っているし、崩壊しないと言う者も、また
間違っている。それは我々が知ることができないものだ。生きているもの
は死を知らず、死者はもはや生を知ることはない。また未来は過去を知ら
ず、過去は未来を知らない。そんなことを心配するのは、無駄なことだ」
そして、「杞憂(きゆう)」といえば、「無用の心配」や「取り越し苦労」
を意味するようになったということです。
たとえば、こんな実験報告があります。
ある業界の新人社員200名ほどを、2つのグループに分けます。
1つのグループには、プラスのことをイメージしてもらいます。
「仕事がうまくいっている」
「恋人とデートをしている」
といった連想を2分間思い描きます。
もう1つのグループには、
「仕事で失敗して、上司に怒られている」
「恋人にふられた」
というマイナスなイメージを2分間思い浮かべてもらいます。
そして、その後に簡単な連想ゲームをしてみると、プラスのことをイメージ
したグループは、マイナスのイメージをしたグループに比べて20%程度、
成績が良かったそうです。
わずか2分で20%ですから、これが1時間、1日、1年となると、どんな
差がついてくるのでしょうか。
これこそが自分の思うように人生を楽しんでいる人と、そうでない人と違い
なのかも知れませんね。
もし、あなたが何か心配事を抱えていたとしても、四六時中そればかりを考
えていては、自分の能力をどんどん小さくしてしまうことになりかねません。
今できることを、精一杯やってみたら、後は天にまかせて自分が楽しめるこ
とをはじめてみましょうよ。
その方が、自分の本当の能力をもっともっと発揮できるようになるのですか
ら。
そんなあなたが振り返ってみれば、たいていの心配事は、「杞憂」だったと
いうことに気づくかも知れませんよ。

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