No.165 ヘルマン・ヘッセ

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【癒しのことば】Vol.166 2001/2/14        
   総発行部数:4846部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「馬で行くことも、車で行くことも、二人で行くことも、三人で行くことも
  できる。
  だが、最後の一歩は、自分ひとりで歩かなければならない」

    -- ヘルマン・ヘッセ(ドイツの作家)--


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 現代社会は、心身症(ストレスが身体の不調として表れる)や心気症(気持
 ちに表れる)と診断される人が昔に比べてかなり増加しているそうです。

 そこまでいかなくても、何となくやる気がでない、気分が晴れない、常に不
 安感がつきまとうといったことを自覚している人も多いようです。

 その原因のひとつとして、私たちが激しい情報化社会に生きているというこ
 とが考えられるのではないでしょうか。
 テレビやラジオは言うに及ばず、新聞、雑誌、映画、そして携帯電話にイン
 ターネット……

 また街を歩けば、宣伝入りのティッシュが配られますし、電信柱やビルの屋
 上には派手な広告看板が目につきます。
 
 こんな情報の洪水に巻き込まれていたら、ストレスがたまってくるのは当然
 だと言えますね。

 つまり、これほどたくさんの情報をまともに処理しようとすれば、相当のエ
 ネルギーを消費することになります。
 するとそれだけで目一杯になってしまって、仕事や家庭、趣味や人間関係な
 どに余裕を持って接するということが難しくなってしまいます。

 こんな環境に置かれた私たちの行動を、社会心理学者のミルグラムは、こう
 分析しています。

 まず、無意識にさまざまな情報に対処する時間を短くしようとします。
 そしてあまり重要でない情報は無視されることになります。

 分かりやすい例でいえば、お腹がペコペコのときには、食べ物屋さんの看板
 は目に付きますが、ブティックや本屋さんは目にはいらないようなものです。
 生きるのに精一杯で、ちょっとしたことに感動したり、楽しむことさえでき
 なくなってしまいまうということですね。

 また、責任を他人に転嫁しようという傾向も見られるそうです。
 道で具合の悪そうな人を見かけても、自分には関係がない、誰かが責任をと
 ってくれるだろうと思ってしまうのです。

 さらに他人と直接接触するのを避け、トラブルなども公的な機関を利用しよ
 うとします。
 アメリカなどで、ちょっとしたことでも弁護士に依頼して解決しようとする
 のは、そのいい例のようです。

 まあこれは行きすぎた例のようですが、私たちが情報に流され、ストレスを
 ため込んでしまういちばんの理由は、自分の問題を自分で解こうとしないと
 いうことではないでしょうか。

 私たちは、学校でもやっぱりたくさんの知識という情報を学びました。
 でも、ひょっとしたら自分で考え、問題を解決していくということを教えて
 もらう時間の余裕がなかったのかも知れませんね。

 何でも人に聞けば分かる、どこかに正解が書かれている。
 そして、テストでいい点を取るためには、ちょっと引っかかることがあって
 も、考えるひまがあれば、どんどん知識を詰め込んだ方が有利です。

 そして、社会に出た我々は、襲ってくる情報の洪水の前になすすべもなく、
 ただ流されてしまうことになります。

 
 情報が多いということは、それだけ選択肢が増えることですから、本当はよ
 ろこぶべきことなのです。
 それが逆風のように私たちを吹き飛ばそうとしても、私たちがちゃんと自分
 で考え、自分で選択し、自分のやりたいように行動すれば、ストレスなんか
 たまるはずはありません。

 ヨットに乗ったことがある人なら、どんなに強い逆風にあっても目的地に着
 くことができるということをご存じでしょう。

 もちろん、ある程度の技術と努力は必要ですが、それでも前に進めますし、
 それこそがヨットを操る醍醐味だともいえるようですね。


 今、ちょっと気になっていること、何となくひっかかっていること、心のう
 ずきを感じていること……
 それを大切にして、それについて考えてみる時間を持つこと。

 自分で選んで、自分で行動してみること。

 そして、自分の道を、自分の足で歩いていくことこそが、今、私たちにとっ
 ていちばん大事な情報なのではないでしょうか。

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このページは、shinが2001年2月14日 12:23に書いたブログ記事です。

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