No.145 ホイットマン

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【癒しのことば】Vol.145 2001/1/17        
   総発行部数:3706部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~土の毎日お届
 けします。
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 「寒さに震えた者ほど太陽の暖かさを感じる。
  人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る」
                                    
                -- ホイットマン(アメリカの詩人)--
       
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 江戸時代初期の剣豪、宮本武蔵が書いた「五輪の書」に、五匹の猫の話があ
 ります。
 
 猫が五匹集まって、飼い主のためにネズミをどうやって追い払っているかと
 いうことを自慢しあうという話です。
 
 一匹目の猫はこう言いました。
 「オレはどんなことでも全力で取り組むのだ。
 ネズミの親分に、全力でぶつかって倒せば、他のネズミたちも逃げていく」
 
 すると二匹目の猫がこう言いました。
 「ネズミ相手に、そんなに真剣になることはあるまい。
 ネズミの巣穴のところで見張っていれば、出てきやしまいよ」

 それを聞いた三番目の猫は、
 「わしはそんな面倒くさいことはしないぞ。
 ネズミの気配がすれば、ニャンと一声鳴いてやるんだ。するとネズミは、怖
 がってで逃げていくのさ」
 と自慢げに言いました。
 
 そして四匹目の猫が、笑いながらこう言います。
 「みんなご苦労なこったなあ。
 オレは、ただ座布団の上に座っているだけで、ネズミなど出てきはしないん
 だよ」

 最後に、みんなの話を興味なさそうに聞いていた五匹目の猫が、あくびをし
 ながらこう言ったのです。
 「ところで、お前らが話しているネズミっていうのは、いったい何だい?」

 武蔵は、この五匹目の猫こそが理想だと書いています。
 ネズミが恐れて、出てこれないから、その存在にも気が付かなくなるという
 境地でしょうか。


 私が思うに、この五匹目の猫だって、はじめからネズミが恐れて出てこれな
 かったのではなかったのでしょうか。
 きっとその猫は、最初は、一生懸命になってネズミを捕っていたのです。
 
 そこにはいろんなことがあったでしょうね。
 うまくいったこと、失敗したこと。
 あるいは、ネズミを取り逃がして、悔しくて眠れない夜もあったのかも知れ
 ません。

 そういう体験をしながら、ネズミが怖くて姿も見せられないというところま
 で大きくなっていったのではないでしょうか。

 
 また、すでに亡くなられましたが、本田実さんという生涯に22個の彗星と
 11個の新星を発見した、世界一の人がいます。

 本田さんは、ある時、
 「新星を発見する秘訣と教えてください」
 と尋ねられて、こう答えたそうです。
 「新星を発見したいと思うならば、見つけなくてもいいと思うことだよ……」

 どんなことでも、一生懸命、努力を続けていれば、意識しなくても、求めて
 いたことが向こうからやってくるという事かも知れませんね。
 

 私たちだって、生きていく上では、いろんな苦しみや困難なことに出会いま
 すよね。
 でもそれは、私たちにとって、必要なことなのでしょう。
 苦しみがあるからこそ、そこから学ぶべき事を学ぶことができるのではない
 でしょうか。
 
 そして、充分それを味わうことができれば……
 私たちが本当に求めていることが、きっと手に入るのでしょうね。

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このページは、shinが2001年1月17日 12:02に書いたブログ記事です。

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