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【癒しのことば】Vol.128 2000/12/12
総発行部数:3497部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
けします。
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「自分が立っている所を深く掘れ。
そこからきっと泉が湧き出る」
-- 高山樗牛 --
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現存する最古の木造建築物といわれる、奈良・斑鳩の法隆寺は、1300年
の歴史を経て今も尚、大和の美しい山々を背景に、優雅な姿を私たちに見せ
てくれています。
その法隆寺で以前、金堂を全面修理のために解体したときのことです。
屋根に乗っていた重い瓦をめくってみると、なんと千年以上も前に組まれた
垂木がびゅっと反って元の状態へ戻ろうとしていたそうです。
つまり、まだその木は「いのち」を保っていたのですね。
これは驚くべきことのようです。
なぜなら、たとえコンクリートの建築物でも耐用年数は、せいぜい百年ほど
しかないと言われているからです。
コンクリートは、打ち込んだ時から一年ほどした頃が一番強く、後は弱って
いくばかりで、百年ほどたつとテコ入れしてやらねばならないそうです。
ところが調べてみると、法隆寺のヒノキは、切ってから2,3百年たった頃
が一番強く、千年以上たっても大して弱くなっていなかったのです。
その理由として、法隆寺の建立の時には、まだノコギリなどの道具が発達し
ていなくて、斑鳩の大工さんたちは、材木を規格に合わせるというよりも、
それぞれの木のクセを生かして組むという工法を取っていたということが挙
げられています。
木には、それぞれクセがあり、1本1本が違うと言います。
産地や、山の環境や斜面の状況によってもよってもねじれ方が全く違ってき
ます。
また、材質も堅い、粘りがあるなど様々なようです。
それが、木の個性なのですね。
昔の大工さんたちは、この木の個性を生かして、それぞれのクセを組み合わ
せるように工夫したようです。
今のように、木を都合のいいように加工して、規格に合わせるといったこと
は決してしていなかったのです。
それこそが、法隆寺をはじめ斑鳩の里の古代建築物が現在でも、その美しい
姿を保っている理由のようです。
私たち人間だって木と同じ生き物です。
何かの規格に合わせて生きるよりも、自分の個性を発揮することの方が、は
るかに大切なのではないでしょうか。
「あんな風に成功したい」
「あの人のように生きてみたい」
あなたにも、いろいろ目指すものはあるでしょうが……
それが本当にあなたの個性を生かせることなのか、もう一度考えてみてもい
いかも知れませんね。
だって、あなたが本当に自分自身の成功を手にする要素は、あなたの中にし
か見つからないはずですから。

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