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【癒しのことば】Vol.118 2000/11/27
総発行部数:3386部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
けします。
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「人間とは、自分の運命を支配する自由な者のことである」
-- マルクス --
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光を正面に受けると、後ろには必ず黒い影ができます。
当然のことですよね。
でも時に私たちは、その当然ことを否定したり、見ないようにしていること
があります。
性格は暗いよりも、明るい方がいい。
行いはいつも清く正しく、悪いことは考えてもいけない。
いつも前向きでいること、弱音は吐くな。
人間は、いつも光の方を向いているべきで、影は本来存在しないものだから、
見てはいけない。
そんな風に教える人たちもいます。
プラス思考を奨めている本などにも、よくそう書いてあります。
果たしてそんな生き方が、私たちにとって幸せななのでしょうか。
いくら否定してみても、光があれば影ができるというのは、紛れもない事実
ですよね。
私は、人間はいつもいつも光の方を向いていられるほど強い生き物ではない
と思っています。
時には、自分の影の方を向いてしまうことがあるでしょう。
それは、自分が失敗してしまった時かも知れませんし、誰かに嫉妬や妬みの
気持ちを持った時かも知れません。
また、誘惑に負けたり、つい魔が差して悪いことをしてしまった時というこ
ともあるでしょう。
そんなとき、その影も自分の一部なのだと思えると、私たちはその影を充分
味わい、そしてまた光の方へ向かうことができます。
ところが、影の部分を否定していたとしたらどうでしょうか。
影を見ないように、つらくても無理矢理、光の方へ顔を向けたり、他の誰か
の意見やことばという光で、その影を消したりしたくなります。
そして、影を否定するということは、自分を否定することにもなるのです。
だってあなたのいいところと同じように嫌なところだって、強いところと同
じように弱いところだって、あなたの一部であることには変わりないのです
から……
この影は間違いなく、あなたの影なのです。
よく見れば、ちゃんとあなたの姿を映しだしているでしょう。
ひょっとしたら、自分の気づかなかったところまで、ちゃんと見せてくれて
いるかも知れませんよ。
光を見るのも、影の方を向くのも私たちの自由なのです。
私たちには、360度、まわりを見回す自由を持っているのです。
だからこそ、人間なのです。
ゆっくりと自分の影を見て休憩したら、また元気いっぱいで光に向かって歩
き出しましょうね。
疲れたら、またいつでもゆっくりできるのですから。
これも、あなたの自由です。

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