2000年9月アーカイブ

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【癒しのことば】Vol.77 2000/9/29          総発行部数:2441部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「心は傘に似ている。
  いつもいつも開いている必要はないがが、肝心なときに開いていなければ
  役に立たない」
                                    
                         -- 作者不詳 --
       
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 まだ学生の頃、私は人生についていろいろ考えすぎてノイローゼのようにな
 ってしまったことがあります。
 いくら考えても答えが見つかるはずがないことを一生懸命思い詰めて、疲れ
 果ててしまったのでした。

 今思い出すと、とても青臭いことで恥ずかしいのですが、そのときは真剣に
 悩んでいたのです。

 その頃のある時、数名のクラスメイトが学校の食堂で雑談しているのを見か
 けました。
 私は、自分の悩みを聞いてもらいたくて、その仲間に加わってみました。
 答えが見つかることは期待していませんでしたが、何かアドバイスや参考に
 なる意見が聞けるのではないかと思ったのです。

 あるいは、単に自分の話を聞いてもらいたかっただけなのかも知れません。
 
 でも結局私は、メンバーには加わったものの、どんなタイミングで話を切り
 出せばいいのか分からず、また話してみても、どうせ誰も分かってくれない
 ような気がして、ただ黙ってうつむいているだけでした。
 
 内心では、こんなに悩んでいるのに誰も分かってくれないし、声をかけても
 くれないことを寂しく思いながら……

 そしてそのとき、もう一人クラスメイトがやってきました。
 彼は、イスに座るなり、
 「みんな聞いてくれ。まったく、いやんなちゃうよ……」
 と愚痴をこぼし出しました。

 彼の話の詳しい内容は忘れましたが、失恋問題だったような気がします。
 それからは、みんなの話題は彼の問題のことになり、様々な慰めのことばや
 アドバイス、果ては自分の失恋体験を語るものまで現れて、大いに盛り上が
 っていきました。

 そして私は、いたたまれなくなってその場を立ち去りました。
 私の悩みの方が、遙かに高度なはずなのに、なんでみんなは分かってもくれ
 ないのかと悲しみながら・・・


 でも、今考えてみるとこれは当然のことです。

 私は、みんなに対して心を閉ざしていたのに対して、失恋した彼は、心を大
 きく開いていたのです。
 私が、自分の悩みを口に出しもしなかったのに、彼はみんなに聞いて欲しい
 と話してみたのです。

 待っていても何も起こりません。
 心は開いていてこそ、いろいろなものを受け取れるのです。

 もし、昔の私のように、自分は誰からも分かってもらえないし、誰からも愛
 されてはいないと感じている人がいたら、もっと心をオープンにしてみては
 いかがでしょうか。

 意外とたくさんのプレゼントがあなたのまわりに、ころがっているのが見え
 てくるかも知れませんよ。

 いくらお気に入りのステキな傘でも、雨の日には、開いてみてはじめて役に
 立つものですよね。

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【癒しのことば】Vol.76 2000/9/28         総発行部数:2439部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「誰かひとりを悲しみから救うことができれば、私の人生は無駄ではないだ
  ろう。
  誰かひとりの痛みをやわらげるか、苦しみをとりのぞくことができれば、
  あるいは、一羽の弱ったコマドリを巣に戻してやれれば、私の人生は無駄
  ではないだろう」
                                    
                   -- エミリー・ディキンソン --
       
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 あなたは、あなたにしかない何かを人に与えることができます。
 
 あなたは、あなた以上にはなれないし、あなた以下にもなることができませ
 ん。
 これは、あなたが今以上に成長できないということでは無く、あなたは他の
 誰とも比べることはできないということです。
 
 あなたが本当の自分になることができる要素は、すべてあなたの中にあるの
 です。
 そして、あなたがほんの些細なことでも、あなたしか出来ないことを他の誰
 かにしてあげたとき、あなたは本当の自分について理解するかも知れません。

 本当の自分が分かれば、こうありたい自分、こうでなければならないと思っ
 ている自分から解放され、きっと生きるのがもっと楽になるでしょう。

 それこそが、この世界でなにより一番大切なことなのです。


 今日は、今日の「癒しのことば」を本当に味わって欲しいから、私のおせっ
 かいな独り言は、これだけにしておきます。
 (あっ、でも、もちろん今日だけじゃなくて毎日、本当に味わって欲しいこ
 とばを選んでいますよ……)

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【癒しのことば】Vol.75 2000/9/26         総発行部数:2412部
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 「長いこと、今にも本当の人生が始まるものだと思っていたが、いつも障害
  物があってそうならなかった。
  だが実は、障害物が人生そのものだとわかりはじめた」
                                    
                      -- ベット・ホーランド --
       
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 こんなお話があります。

 昔のことですが、ずっと人生の意味を追い求めていた男がいました。
 いろんな賢人の話を聞いたり、本を読んだりしましたが、なかなか人生の意
 味はみつかりませんでした。
 
 ある時男は、ヒマラヤの山中に人生の奥義を極めた人がいるという噂を聞き、
 その偉大な師に会うために早速出かけました。

 男は、その人に会えば、自分が探し求めていたものがすべて手に入ると思っ
 たのです。

 とてもつらい旅を何年も続けた末に、男はついに山の中の洞窟にその人を見
 つけました。
 
 男が見つけたその賢人は、長い間世を捨て、洞窟にこもっていたようで、身
 につけているものといえば、ぼろが2,3枚で、くしゃくしゃの白い髪の毛
 が顔にかかった、やせ細った老人でした。

 男は、老人の前にひざまずいて尋ねました。
 「偉大な師よ、お教えください。人生とは一体、何でしょう?」

 「人生の意味? そんなもの簡単じゃよ」
 老人は、面倒くさそうにこう答えました。
 「人生は、ボウル一杯のさくらんぼにすぎん……」

 それを聞いて男は、驚いて叫びました。
 「ボウル一杯のさくらんぼですって!」

 老人は、しばらく黙っていましたが、やがて、ぼそりと言いました。
 「そうじゃないとしたら、何だと思ったんじゃね・・・」


 人生は何か?
 どう生きればいいのか?
 自分が本当にしたいことは何なのか?

 悩んだり、苦しんだり、胸を痛めたり……
 
 でも、実はそれこそが、本当の人生なんですね。
 それを忘れず、そこで起こっていることを楽しんでみましょうね。

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【癒しのことば】Vol.74 2000/9/25         総発行部数:2420部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「世の中には鮮やかな色がたくさんあるのに、何でも黒白で決めるなんて恥
  ずかしいことだ」
                                    
                      -- デニス・R・リトル --
       
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 仕事でも、芸術でも、スポーツでも、何かをやり続けて、一定のレベルまで
 熟達した人のことをプロといいます。

 プロはもちろんプロフェッショナルの略で、日本語に直すと「くろうと」
 となり、「玄人」と書きますね。
 辞書で調べてみると、この玄人の玄は、「黒」色という意味があるようです。

 そこから玄人の意味を、私流に解釈してみると……
 「黒いものは黒だとはっきり言い切れる自信を持っている人」ということに
 なるのではないでしょうか。
 
 つまり、その道においては、自分なりの基準を確立していて、それによって
 いろいろ的確に判断し、行動できる「こだわり」がある人です。

 さすがプロともなると、どんな状況においても一定の結果を残すように要求
 されるわけですから、自分なりの「こだわり」が大事になってくるのでしょ
 うね。


 逆に、まだ始めたばかりの人のことをアマチュアと呼びます。

 これも和訳してみると「しろうと」で「素人」と書きます。

 この「素」は何色にも染まっていない、ありのままの状態を意味するようで
 す。
 いろいろな可能性を秘めてはいるが、まだまだこれからで、発展途上にある
 人のことですね。

 当然、あまり「こだわり」もまだ持っていないことでしょう……

 そして、この「素」は、「素直」の「素」でもあります。

 プロという厳しい世界の中で、多くのプロ(玄人)が、一定の結果を維持す
 るのに必死でがんばっているのに、何となく楽しみながら、並のプロを遙か
 にしのぐような結果を残している人たちが希にいます。

 スポーツ界で言えば、オリックスのイチローとか、ゴルフのタイガーウッズ
 とか……
 いわゆるスーパースターと呼ばれるような人たちです。

 もちろん彼らは、人並み以上の努力をしているのでしょうが、共通して言え
 るのはとても「素直」だということです。

 彼らは、自分なりの「こだわり」を持ちながらも、それに「こだわる」こと
 なくいろんな人の意見やアドバイスをとても「素直」に聞き入れるそうです。
 だからカベにぶつかっても立ち直るのも早いようですね。

 「こだわり」を持つことは、ある意味いいことではあるのでしょうが……

 どうもあまり自分なりの「こだわり」に「こだわり」過ぎてしまうと、もう
 一歩大きく成長できる機会を逃してしまうのではないでしょうか。

 「初心忘れるべからず」とはよく言ったもので、いつまでも「素人」のまま
 でいるのも何ですが、「素直」さは無くさないようにしたいものですね。


 あなたも私も、もう長い間生きて来て、人生においては「玄人」なのかも知
 れませんが……

 素直になって、「こだわり」というサングラスを外してみれば、もっといろ
 んな鮮やかな色が見えてくるかも知れませんね。

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